WHOの出している自殺率の国際比較を見ると、「自殺率の低い国」としてラテンアメリカ諸国がずらりと並びます。

 超格差社会や不安定な経済や政治といったイメージがラテンアメリカにはありますが、実は、アメリカや日本なんかよりもずっと幸せな生活を送っているのかもしれません。

 書籍『ラテンに学ぶ幸せな生き方』では、ラテンアメリカでは「引きこもり」の数が少ないと紹介されています。なぜ、ラテンアメリカでは引きこもりが少ないのでしょうか。

 それは、幼い時から愛しているだの、あなたが宝物だのと言葉で言い聞かされ、ほおずりされ、ほっぺたにキスされ、抱きしめられて子どもたちが育つから。

 ラテンの国々では、社会階層を問わず働く女性が多いのですが、それにもかかわらず親子、とりわけ母子の絆が深い理由はここにあります。母親がフルタイムで働いて、お手伝いさんや近所の知り合いなどに面倒を見てもらう時間が長くても、子どもが親と疎遠になってしまわない背景には、この親子間のスキンシップと褒め言葉があるようです。

 ここで注目すべき点は、褒めることと甘やかすことはまったく別だということ。甘やかすことは子どもを見ていなくてもできますが、褒めるためには子どもを見なくてはなりません。相手に無関心でも甘やかすことはできますが、褒めることはできないのです。

 きちんと褒めるために、子どもをきちんと観察する。そうすれば、子どもの心に変化があった時にいちはやく気づき、相談に乗ってあげることができます。だからこそ親子の間にしっかりとした信頼関係を築くことができるのです。

 こうやって抱きしめて、愛情ある言葉をかけながら子どもを育てることで、「引きこもり」がうまれにくい社会を作っているのでしょう。

 引きこもりなし、家庭内暴力なし、超格差も貧困も「しょうがない」で割り切ってしまう。引きこもりや自殺が少ないラテンアメリカ人の生活は、日本人やアメリカ人よりも実は豊かなのかもしれません。



『ラテンに学ぶ幸せな生き方』
 著者:八木 啓代
 出版社:講談社
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