人生の転機には痛みがつきものだ。
 結果的に見れば一つの出来事や出会いがきっかけで人生の針路を大きく変わったのだから、それがいい出来事にしてもそうでないにしても、それ相応のインパクトがあるものだろう。

 ワタミの創業者、渡邉美樹氏の転機も大きな痛みが伴うものだったようだ。
 渡邉氏が先日出演したオーディオブック配信サイト「FeBe」の「革命対談」にて、同氏は自らの転機に、母親と死別したこと、父親の会社が倒産したことをあげた。いずれも渡邉氏が10歳の時の出来事である。

 10歳の少年が受け入れるにはあまりにも残酷な出来事だが、渡邉氏は「僕自身が“人間っていうのは何のために生まれてきたんだろう”とか“何のために仕事をするんだろうか”とか“何で死んでしまうんだろうか”というようなことを考え始めたのが10歳の時でした。それは、あの経験がなければ絶対に考えなかったこと」と語っている。

 今や飲食業だけでなく、医療・福祉・農業・教育と、その活動の幅を広げている渡邉氏だが、肉親との死別というような本質的な悲しみを乗り越えることのできる精神力は、我々も見習うべきところなのかもしれない。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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