ブランクを不安視されながらも、最後はきっちり勝ち5連覇を達成した朝日・白鳥ペア。決勝での朝日はいつも以上に気迫に満ちていた

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 MasterCardビーチバレージャパン最終日は15日、鵠沼海岸(神奈川県藤沢市)にて、男女の準決勝、決勝が行われた。男子決勝は、腰痛からの復帰戦となった朝日健太郎と白鳥勝浩のペアが、決勝初進出した井上真弥・長谷川徳海組を相手に苦しみながらも、2-1で勝利。大会5連覇を達成した。白鳥は個人として9連覇。

 女子の準決勝は、いずれも接戦となったが、浅尾美和・草野歩組、浦田聖子・西堀健実組が決勝進出。昨年の覇者、浅尾と西堀が敵に分かれての対決となった決勝もフルセットにもつれ込む。最後は、今年JBVツアー1勝を挙げ実力に勝る浦田・西堀組が制し、西堀は個人として大会を連覇した。

 1ヶ月のブランクを経て実戦復帰した朝日・白鳥組は「試合を重ねながら、チームを戻していく」(白鳥)課題を抱えながら大会を戦った。2人揃っての練習も1週間前に再開したばかりだと言う。「正直不安だった」と話す朝日のブロックは、タイミングが合わないことが多く、チームの大きな武器を出せないまま、なんとか勝ち上がっていった。4回戦では今井啓介・畑信也組に1セットを与え、準決勝は仲矢靖央・西村晃一組を2-0で下したが、内容は接戦だった。決勝も「若手の勢いのあるチーム」(白鳥)井上・長谷川組のコート幅を目一杯使った攻撃に手こずり、第2セットを失った。

 しかし第3セットは「最後にギリギリ間に合った」(朝日)ブロックも飛び出し、15-6の圧勝。昨日「今年のジャパンは、いつもと違う気持ちで臨んでいる」と話していた朝日は勝利の瞬間「イエス!」と雄叫びを上げた。


□朝日健太郎(34・フリー)
 心が折れそうになったこともあったが、白鳥に助けられた。身体がもつか不安はあった。ブロックのタイミングが取れなかったのは練習量が足りていない部分が出たと思うが、最後には間に合った。

□白鳥勝浩(33・湘南ベルマーレ)
 試合を重ねながら、チームを戻すことができた。相手も(アジア大会の)日本代表なので簡単に勝てるとは思っていなかった。第2セットを落としたが、今できる事を出せばいいと思っていた。第3セットに不安はなかった。

□井上真弥(28・フリー)
 第1セット、朝日さんの高いブロックにつかまり「やべぇ、どうしよう」と思った(笑)。第2セットはコート幅を使ったワイドの攻撃が成功したのだが、それを最後まで続けられなかった。ここ1ヶ月の練習の成果は決勝までは出せたと思う。

□浦田聖子(29・フリー)
 絶対に落としたくない試合だった。また1番に戻れて嬉しい。ワールドツアー・フランス大会以降、もう一度、身体づくりを行った成果が出た。自分でもキレがあるのを感じていた。

□西堀健実(28・フリー)
 試合中も2人で話をしながらプレイできたので勝てたと思う。(相手は元ペアの浅尾だったが)相手が誰だろうと負けない気持ちだった。またワールドツアーにも出場するが、日の丸をつけて恥ずかしくないプレイをしたい。

□浅尾美和(24・エスワン)
 優勝しか考えていなかった…

□草野歩(25・エスワン)
 相手が何をしてくるのかはわかっていたが、それを繋いで攻撃に結びつけられなかった。接戦でのメンタル、厳しい状況でのスパイクが決められなかった。

□準決勝で浦田・西堀組に敗れた尾崎睦(25・湘南ベルマーレ)
 ディフェンスからの攻撃はできたが、もう少し相手のことを考えなくてはいけなかった。相手は風をうまく利用していた。

□準決勝で浅尾・草野組に敗れた楠原千秋(34・フリー)
 今日がセンターコートで初めての試合だったので風が読み切れなかった。負けて悔しいが、やりきった感はある。

大会最終日の結果は以下の通り。
【男子準決勝】
朝日/白鳥 2(21-15,21-18)0 仲矢/西村
井上/長谷川 2(17-21,21-17,15-9)1 青木/日高
【男子決勝】
朝日/白鳥 2(21-13,19-21,15-6)1 井上/長谷川

【女子準決勝】
楠原/三木 1(21-19,16-21,10-15)2 浅尾/草野
尾崎/金田 0(17-21,23-25)2 浦田/西堀
【女子決勝】
浅尾/草野 1(18-21,23-21,10-15)2 浦田/西堀


(取材・文=小崎仁久、写真=胡多巻)

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