イングランド代表のファビオ・カペッロ監督のように、“ハード”な人間でさえ、反省することはできる。ドイツとの決勝トーナメント1回戦で大敗し、南アフリカ・ワールドカップ(W杯)でベスト16敗退という落胆させる結果に終わり、イングランドのサポーターが待っていた謝罪の言葉が届いた。カペッロ監督は9日、「私は過ちを犯した。だが、ネガティブな経験から多くを学べるという確信をもって、私はリスタートする」と語ったのだ。イングランドは11日、国際親善試合でハンガリーと対戦する。カペッロ監督の言葉は、ブーイングを避けるのに役立つだろうか? カペッロ監督は次のように続けている。

「サポーターに大変申し訳なく思っている。彼らが我々のそばにいるために、お金や時間を費やしたことは分かっているよ。私は過ちを犯した。誰もが過ちを犯すものだ。だが、そこから我々はリスタートする。もっとうまくやりたいと思っているんだ。サポーターたちはそれに値するからね。残念ながら、W杯は望んでいたようにはいかなかった。原因? フィジカルコンディションと偶発的な出来事さ。(フランク・)ランパードのゴールが認められていれば、ドイツ戦は違うものになったと確信しているからね」

「(今回招集した)選手たちが代表のユニフォームを着たときにどう反応するか、見てみようじゃないか」と語るカペッロ監督。イングランドはハンガリー戦を終えた後、9月3日にブルガリアとのEURO予選へと臨む。

ハンガリー戦ではGKポール・ロビンソンとDFウェズ・ブラウンが、招集されながらも代表からの引退を発表している。カペッロ監督は「決断を受け入れるよ。ロビンソンからは電話があって、家に残りたいと言われた。ブラウンとはここで話したよ」と話し、次のように続けている。

「全体としては、チームのメンタリティーを変えなければいけない。どうやるかは分からないが、それをやっていくよ。私は自分がW杯から多くを学んだと思っている。もっと良い監督になったと思っているし、サポーターたちが私のやってきた仕事を尊重しており、私の監督のとしてのクオリティーを信じていると分かっている。私がまだここにいるのは、このチームのために何かやれると思っているからだ」