「僕は世界で一番幸せな男だ。ここコヴェルチャーノにいることは、夢の実現なんだよ。それに、個人的な勝利であり、誇りに思えることでもある。招集を待つだけの時期は、ようやく終わったんだ」

イタリア代表に招集されたブラジル出身のユヴェントスFWアマウリが、自らのキャリアを振り返りながら、イタリア代表の一員となったことについてこのようにコメントしている。

「10年前にイタリアへ来たとき、僕は無名の人間だった。選手としてまったく知られていなかったんだ。このリーグで、僕は重要な選手となり、知られるようになったんだ」

「(イタリア代表とブラジル代表の選択について)話すのはこれで最後にしたい。あとは自分の仕事に専念したいんだ。僕のブラジル代表への招集が話題になったのは、セリエAで活躍するようになってからだよ。でも、代表については、僕は常に明確な決定をしてきたはずだ。今回の招集をすごくうれしく思っている。もう2年も前から夢見ていたんだからね」

「僕はできるだけ長くこの代表の一員でいたいと思っている。できれば、ブラジルでのワールドカップ(2014年)までね。ブラジル相手にゴールを決めたら? 問題ないさ。火曜の試合(コートジボワールとの国際親善試合)で出場のチャンスを得られたら、その試合でゴールを決めた場合と同じように、ブラジル相手でも得点を祝うよ」

「正直に言って、南アフリカへは行きたいと思っていた。そうじゃないと言ったらウソだろう。でも、それがどれだけ難しいことかも分かっていたんだ。パスポートが届くのが遅れたことで、すべてが難しくなってしまっていたからね。(マルチェッロ・)リッピ監督が2年前から指揮していたグループを連れていったのは、正しいことだったんだよ。でも今、僕はここにいる。それはリッピ監督のおかげでもあるのさ。僕はずっと彼に感謝していく。僕に対しては常に明確だったんだ」

また、政党『北部同盟』の一部からアマウリの代表招集に対する批判があることについて、アマウリは次のように答えている。

「自分がここにいることをまったく恥じていない。誰かのコネでもないし、僕や(マリオ・)バロテッリの招集は、代表にとって良い機会だと思っている。周囲の考えを変えられるかは、僕ら次第だ。以前に代表の選手たちが残したコメントも、わずらわしく思ってなどいないよ。誰にもそれぞれの意見があるんだし、僕はそれらを尊重する。国歌? 知っているけど、今は歌わない。将来的には歌うかもね」

一方、アマウリは所属のユヴェントスについて、またレアル・マドリーへの移籍の噂について、次のように述べている。

「僕らは欧州の舞台(ヨーロッパリーグ予選)でうまくいったけど、まだ何も達成はしていない。こういうリスタートを望んでいた。素晴らしいドッピエッタ(1試合2得点)を決めて、昨シーズンが間違った一年というだけだったことを証明しながらね」

「これほど強いチームへの移籍が噂されるのはうれしいよ。(ジョゼ・)モウリーニョ監督のような指揮官から評価されるのもね。でも、僕はユヴェントスのことだけを考えている」