ギャルが田植えを行うイベントやタレントの菜園が話題になるなど、注目が高まっている「農業」。そんななか、若者の新規就農者、退職後の田舎暮らしを求める中高年齢者が増加しています。

 その要因は、長引く経済不況と雇用情勢の悪化にあるのは間違いないですが、会社への帰属意識が薄れ、ライフスタイルの見直しや価値観の多様化が都市生活者の中に広がりはじめたことが底流にあるようです。

 ところで、農業を始めるのにどれほどのお金が必要なのか知っていますか? 

 農業を始めるには、機械に資材、土地など、営農資金をすべて自分で用意する必要があり、また、別の土地への移住を考えている人は、住居費なども念頭におかなければなりません。

 全国新規就農相談センターの統計によると、就農1年目にかかる平均費用は875万円。しかし、これはあくまで平均値で、自分の手がける農業の種類によって必要となる金額は変わってきます。そのなかで、施設、機械の整備や飼料代に非常にお金がかかる酪農や、収穫までに時間がかかる果樹栽培などは、新規就農者にとってはハードルが高いものとなっています。

 新規就農者たちが営農のために事前に用意した自己資金の平均は538万円。これから、先ほどの平均営農資金の875万円を引いてみると、373万円の不足が生じることになります。はたして、その差額分はどのように調達しているのでしょうか?

 実は、新規就農者のうち66%の人が資金の借り入れをしています。その9割は、農業関係制度資金からの借り入れ。制度資金は銀行などの一般金融機関から借りるよりも低利子または無利子で、長期返済も可能なので、利用する人も多いようです。

 また、「農業所得で生計が成り立っている」という新規就農者は、酪農経営が多い北海道で約49%。野菜などで生計をたてることが多い都府県では約37%。つまり、農業を始めたからといってすぐに生計が立てられる人は全体の3〜5割なのです。

 想像以上に厳しいのが「農業の世界」。しかし、多くの人が作物とともに過ごす毎日に満足しているのも事実。大きく、確実な第一歩を踏み出すために、まず農業を"知る"ことがすべての始まりと言えそうです。



『農業はじめてBOOK 』
 著者:小学館集英社プロダクション
 出版社:小学館集英社プロダクション
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