右ヒジ、鉄槌、パウンドを落とすソネンの足首に、アンデウソンはカカトを振り落とす。勢いが戻ったソネンは、右のパウンドを連打すると、これまでのように手数でアンデウソンを圧倒しようと動き続ける。

スイープを仕掛けるアンデウソンに対し、必死に体重を浴びせたソネンは、王者の背中をキャンバスにつけると、再び拳を落とし始める。上体を起こして放たれたパウンドは空を切るが、細かいパンチで、アンデウソンをいたぶるソネン。ガードからエルボーを見せるアンデウソンだが、ポジションを回復できないまま、いよいよ最終回を迎える。

ソネンは左目尻を大きくカットしており、アンデウソンにまだ逆転の目がある最終回。王者は最初のテイクダウンをカットするも、ここでソネンの右が王者の顔面を捉え、ダウンを奪う。

サイドに回って肩固めに出たソネン、エスケープに成功したアンデウソンだが、依然ガードを取った状態にある。ソネンがパスに成功すると、アンデウソンは必死に足を戻し、立ち上がる攻防に持ち込むことができない。

トップをキープするソネン。残り2分、これまでかと思われたアンデウソンが、三角絞めの状態に入る。尻をつけ、両足のロックをルーズにしようとしたソネンだったが、アンデウソンは左腕を抱え、伸ばしに掛かる。ソネンの右手が宙を舞い、たった一度だったが、ハッキリとアンデウソンの太股に触れた。

残り1分50秒の大逆転勝利。アンデウソンは勝利をコールされると、道衣をまとい、脇腹を負傷してドクターに出場を止められていたことを明らかにした。