WEC時代にパウロ・フィリョとの因縁で格をあげ、UFCデビュー戦こそデミアン・マイアに敗れたものの、その後の3連勝で世界挑戦のチャンスを手にしたチェール・ソネン

写真拡大

7日(土・現地時間)、カリフォルニア州オークランドのオラクル・アリーナで開催されるUFC117「Silva vs Sonnen」。メインは大会名にある通り、UFC世界ミドル級王者アンデウソン・シウバ×チェール・ソネン戦をはじめ、PPVメインカードにはズラリとブラジル×米国が並ぶイベントとなった。

激しい舌戦を繰り広げる世界戦出場の両者、特にソネンの挑発はアンデウソン陣営だけでなく、6月にストライクフォースでエメリヤーエンコ・ヒョードルを倒したファブリシオ・ベルドゥムや、そのコーチ=ハファエル・コルデイロらも「ブラジル人全体を侮辱している」と怒り心頭。対戦相手以外にも敵を作り過ぎた感もある。

アンデウソンは、言葉こそ丁寧だが、かなり神経に触っているのは確かで、先日実施したインタビュー以外のところでは「叩きのめす」という発言も見られている。

オクタゴン外では非常に人当たりの良い王者だが、一歩オクタゴンにその足を踏み入れると、精神的にも、平気で対戦相手を“叩きのめす”素振りを見せるなど、非人道的かつ猛禽類のような激しい攻めを見せる。

実際に立ち向かったことがある者でないと、理解できないというアンデウソンのプレッシャー。この網にかかると、昇り調子のソネンといえども見動きが取れなくなる可能性もある。ただし、両者と対戦経験があり、ソネンとはトレーニングを積んでいたこともある岡見勇信によると、「その辺りのチェールの切れぶり、精神感覚も規格外」だそうで、気持ち的に圧されることはないのではないかと、彼は予想している。

卓越した打撃センスの持ち主のアンデウソンは、26勝のうち15勝がKO勝ちという結果を残している。その一方で対戦相手にプレッシャーを与え、追い込まれた相手が、前に出てくるところをいなし、5Rに渡り体力と精神を削って圧倒するという戦い方も得意としている。

一方のソネンは、抜群のスタミナを武器に、前に出るスタイルで対戦相手をねじ伏せてきた。サウスポーから伸びる右、ローを散りばめて、目先の注意を払うと、一気に詰めよってテイクダウン。そこからは抜群のグラウンドコントロールでトップキープやバックを支配し、パウンド&エルボーを落としていく。

一発で試合を終わらせることができるのは、アンデウソン。テイクダウンからグラウンドをキープできると、ソネンが有利になるか?
ただし、アンデウソンはガードからサブミッションも得意にしており、一本勝ちも有り得る。スタンドでソネンが前に出て距離を詰めることができなければ、アンデウソンの勝利は動かないだろう。

勝敗の行方を占うのは非常に難しい――、そんなミドル級世界一を決める一戦であることだけは確かだ。
詳細はコチラへ

信念の結実、岡見&五味が揃って勝利!!
アンデウソン・シウバ、ソネンの口撃を語る
幻のPRIDE GP決勝戦が実現&大物参戦も
ヒョードルが歴史的敗戦、フランクは引退へ