“どうして仕事に行かないといけないの?”―「常識」について考えるヒントが得られる本

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 「どうして大人は仕事に行かないといけないのか」
 「どうして勉強をしないといけないのか」
 「何で挨拶をしないと怒られるのか」

 これら子どもの頃に一度は思ったことのある疑問の数々は、大人になった今になって問われてみると、「それが当たり前のことだから」と流してしまいそうになる。

 しかし、「当たり前」と思う前に立ち止まり、よくよく考えてみよう。もしその答えが分からなければ先人たちの文献を読んだり、調べてみたりしてみよう。
 すると、「仕事」も「勉強」も「挨拶」も当たり前のように行われているのではなく、なんらかの意味があって行われていることが分かってくる。つまり、それまでにはない違った見方が出来るようになるのだ。

 ディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されている『はじめて哲学する本』は、公立中学校で教育改革を行ったことで知られる藤原和博氏が、それら「当たり前」のことについて子ども向けて解説してくれる一冊だが、大人が読んでもたくさん気づきが得られる。

 「どうして仕事に行くのか」「どうして学力が大事なのか」「どうして戦争は終わらないのか」。誰も教えてくれなかったことだが、大切なこと。それらを考えるためのきっかけやヒントを与えてくれる。
 子どもたちは既に夏休み。もしまだ読書感想文のテーマが決まっていなければ、子どもと一緒に本書を片手に考えてみてはいかがだろうか。もちろん一人で考えても問題ない。「常識」を疑ってみるということが大切なのだから。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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