マドリッドでのチャンピオンズリーグ決勝で、歴史的な2得点を記録し、インテルに45年ぶりとなる欧州王者のタイトルをもたらした英雄、FWディエゴ・ミリート。契約の見直しに関してちょっとした誤解はあったものの、29日にチームに合流した彼は、フィラデルフィアでリスタートへの準備を整えている。『インテル・チャンネル』に対し、同選手は次のように語った。

「僕はここにいることで本当に満足している。もちろん、去年のことは素晴らしい思い出となっており、その記憶はまだ新しいものだ。まだ1ヶ月半ちょっとしか経っていないからね。だから、僕らやサポーターの全員にとってまだ記憶に残っていることなんだ。ミラノに戻ってからは、来シーズンについて考え始めよう」

昨シーズンについて、「忘れられないよ。最も重要なシーズンだった」と述べるミリートは、「僕はずっと同じだよ。新しい刺激と目標がある。僕は変わっていないし、むしろ同じ意欲を持っているんだ」と、決して調子に乗ってはいないと強調。むしろ、8月21日のイタリア・スーパーカップ、27日の欧州スーパカップ、そして12月のクラブワールドカップと、6冠達成を見据えて、「間違いなく刺激的な目標だ。僕らにとって、最初からベストフォームを身につけることが重要だし、良い練習をして勝利でスタートしなければいけない」と意気込みを表した。

一方、アルゼンチン代表指揮官の座を退いたディエゴ・マラドーナ監督について、ミリートは「ちょっと驚いた。でも、僕らは良い別れをしたよ。アルゼンチンのサポーターは、彼が代表監督として続投することを期待していたけどね」とコメント。インテルの新指揮官であるラファエル・ベニテス監督については、このように話している。

「最初の印象は良いものだった。でも、僕は昨日合流したばかりだから、まだ彼とじっくり話はできていないんだ。ちょっとしゃべっただけだよ。ただ、彼が素晴らしい指揮官であることは、今さら僕が言う必要もない。素晴らしい経験を持った指揮官だ。今は良いキャンプを過ごしたいと思っている」

FWサミュエル・エトーは先日、よりゴールに近い位置でプレーしたいとの希望を表し、ストライカーにとってゴールを決めることの重要性を強調した。ミリートはエトーについて、次のように述べている。

「彼はあの位置で重要な選手だ。ストライカーであり、所属したすべてのチームでたくさんのゴールを決めてきた。彼がそうやって言うのは正しいことだと思う。シーズンの最初は、僕らが一緒に前線でプレーし、うまくやった試合もあったはずだ。それから(ジョゼ・モウリーニョ)監督がプレーのシステムを修正し、素晴らしい選手であるサミュエルがチームのために身を捧げて、別のポジションでプレーしたんだ」