「できないことがあったほうが、挑戦することがたくさんある」―D-BOYS・柳浩太郎さんインタビュー

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 セリフが覚えられない、走れない、踊れない。
 若手男性俳優集団D-BOYSでサブリーダ―を務める柳浩太郎さんは、大人気ミュージカル『テニスの王子様』で主演デビューし今後の活躍が期待されていた時に、交通事故に遭い頭を強打。3週間以上も意識不明の状態が続いた後、右半身麻痺、記憶障害、高次脳機能障害というハンディキャップを背負うことになりました。しかし現在は役者に復帰。症状と戦いながらも、活動を続けています。

 事故のこと、役者として復帰するまでのことを全て語った自伝エッセイ『障害役者 〜走れなくても、セリフを忘れても〜』(柳浩太郎/著 ワニブックス/刊)が発売され発行部数4万部を記録しています。現実と向き合い努力を続けられたのはなぜでしょうか。柳さんにインタビューを行いました。
(新刊JP編集部/川口絵里子)

◇    ◇    ◇

―ご自身の半生を書籍化しようと思ったきっかけは何でしょうか?

「自分の人生に起こったことをブログに書くことがあったんですけど、それを読んで勇気がもらえたと言ってくれる人いたんです。そういう人の力になれるんだったらと思い、本を書こうと思ったのがきっかけです。
話すのは苦手なんですけど、文章だったら考えて書くことができるので、伝わりやすいかなと。障害にはいろんなジャンルがあって、生まれつき障害がある人も人生の途中で障害者になった人もいる。マイナスに考えて落ち込んでしまっている人もいるんじゃないかと思います。俺は障害者になったけど、それでも前向きに生きています。だからなんでそう思えるようになったのかを伝えて、誰かの力になりたいと思いました」

―執筆にはどれくらいの期間がかかったのですか?

「構想の期間を入れると2年ですかね。実際に書き始めてからは1年くらい。いろいろな人にお話を聞く必要があったので、すごく時間がかかりました。あとは自分自身の問題とか。やる気が起きない時は一切進まないので(笑)。何度も投げ出しそうになったけれど、完成した時は本当にうれしかったです。頑張ってよかったと思いました」

―本書を書いている中で苦労したことはありますか?

「自分の過去に起こったことを思い出すのが大変でした。自分の記憶が曖昧な時はどんな様子だったのか、どういう風に過ごしていたのかなど、親に聞かないとわからないこともたくさんありました。親がわからないときは当時のお医者さんに聞いたり」

―事故に遭う前と遭った後では、ご自身の考え方でどのような部分が変わったと思いますか?

「障害を持ってできないことが増えたから、“頑張るということってすごいんだ”と思えるようになりましたね。できないことがあったほうが、挑戦することがたくさんあるんですよ。だから、目標を立てて、一つ一つ乗り越えていこうと考えるようになりました」

―本書の中で1度は死にたいとまで思ったそうですが、そこから気持ちを切り替えられた理由はなんですか?

「単純ですけど、ファンの方や『テニスの王子様』ミュージカルのメンバーが『待っている』と言ってくれたからです。だから、頑張って、できるだけ皆に気を使わないでいてもらえるように、元の自分に近い状態に戻るためにリハビリを頑張ろうと思えるようになりました。『テニスの王子様』ミュージカルは俺の人生そのものだと思っています」

―落ち込んだり、ストレスが溜まった時の解消法はありますか?

「とりあえず落ち込むことになった出来事を忘れられるように、テンションを上げます。すぐにジムに行ったりして」

―じゃあ、お休みの日もジムに行ったり。

「そうですね。ジムに行くかトレーニングに行くかな。あとはスーパーで買い物。缶コーヒーをたくさん買います。自炊は全くしません(笑)。朝はグラノーラとミルクだし、夜はほとんど外食です」

―今後、どのような役者を目指していきたいと思っていますか?

「僕でしか表現できない、唯一無二な俳優になりたいです。俳優としてまだまだ伝えたい事がいっぱいあるし、またそれを通して自分を伝えていきたいと思っています。
俺が俳優活動や表現をしているのを観てくれた人達が、何か感じてくれればいいなと思うから、これからもひとつひとつ全力で頑張っていきたいです」

―では、好きな役者さんはいらっしゃいますか?

「阿部サダヲさん、竹中直人さん、アンタッチャブルの山崎さん。面白い人が好きです。我が家の杉山さんは優しいので大好きです」

―では、好みの女性のタイプは?

「保母さんです。ってそれは職業か(笑)。タイプはあまりないんだけど、面倒見がいい人が好きかな。でも本当の保母さんとは付き合いたくない。だって子供のほうに目がいっちゃうじゃないですか。俺のことなんて気にしてもらえなそうだから。つまり俺の相手をしてくれる人が好きです(笑)」

―では、最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「『障害役者』、まだ読んでない方は是非読んでみてください!落ち込んでいた方の元気になるきっかけになれたら嬉しいです。どうか、自分がみんなの力になれますように。そんな風に思ってます!これからもよろしくお願いします」

―ありがとうございました。

(了)


◆柳浩太郎さん直筆サイン本を1名様にプレゼント
 今回、新刊JPニュースに登場して下さった柳浩太郎さんの直筆サイン入り『障害役者』を抽選で1名様にプレゼントします。
 ご希望の方は件名に「柳浩太郎さんサイン本」、本文に「1、氏名」「2、返信先メールアドレス」「3、インタビューの感想」を明記の上、news★sinkan.jpにお送りください(お送り頂く際に、★を@に変えてください)。〆切りは2010年8月10日です。返信のメールをもって当選とさせて頂きます。
※尚、サイン本は取材時に使用したため新品ではありませんが、状態は綺麗です。
※預かった個人情報は本プレゼントに関わる連絡のみに使用します。 それ以外の目的では利用いたしません。また、本企画が済んだ以降は、個人情報は保持いたしません。


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