世の中にはあんな本やこんな本、いろんな本がある。そのテーマも十人十色。「感動したい本が読みたい!」「思いっきり怖い本を味わいたい」と思っても、 どんな本を選べばいいのか分からない! とお悩みの方も多いはずでは?
 そんなときにあなたの味方になるのが書店員さんたちだ。本のソムリエ、コンシェルジュとしてあなたを本の世界に誘ってくれる書店員さんたち。
 そんな彼らに、テーマごとにお勧めしたい本を3冊答えてもらう。

 7月のテーマは『仕事もプライベートも充実!コミュニケーション能力に磨きがかかる3冊』。
 夏本番となった7月最終週に紹介して頂くのは、東京・立川のオリオン書房 ノルテ店の辻内千織さん。どんな3冊を選んだのか?


◆『1Q84 BOOK3』

著者:村上春樹
出版社:新潮社
定価(税込み):1995円

 昨年から大ブームを巻き起こし、今もなお着々と売上をのばしている村上春樹氏の1Q84全3巻。私が身につけたいのは、3巻目が主役級の役割を果たすまでになる牛河の能力だ。道ですれ違う人が思わず振り返ってしまうほど醜い外見の持ち主にもかかわらず、柔和な態度と的確な相づちで相手の話を引き出す仕事ぶりにはほれぼれ。聞き上手であることは、それだけで完成されたひとつの美技である。


◆『おばけのバーバパパ』

著者:アネット チゾン、タラス テイラー/翻訳:山下明生
出版社:偕成社
定価(税込み):1050円

 ピンクのむにーーーっとしたおばけのバーバパパは、実は土の中から突然生まれたことをご存知ですか?あの外観が災いして動物園に入れられてしまう不幸なバーバパパ。友達をつくろうと、フラミンゴの形状を真似てみたりもしますが、うまくゆきません。最終的には町に迎え入れられるようになるのだが、そのきっかけは火事のときにみんなを助けたこと。誰かと親しくなるためには、同化ではなく思いやりが大切、なんて教訓の多い一冊!


◆『ジャスト・イン・ケース』

著者:メグ ローゾフ/翻訳:堀川志野舞
出版社:理論社
定価(税込み):1300円

 カーネギー賞受賞作の本書はひとりの少年が自分を襲い得る、あらゆる不幸から逃れようと奮闘する物語。万が一に備えて(ジャスト・イン・ケース)名前を変え、服装も変え、自分を損おうとする「運命」から逃げようとするジャスティン。さしのべられる手を振り払い、利己的に愛を求め、自意識にのみこまれてゆく彼を最後に救うのはやはり、友情だった。他者からのやさしさに気付くところから私たちは本当の意味で周りの人と関わってゆけるのかもしれない。


◇   ◇   ◇

【今回の書店】
オリオン書房 ノルテ店

広い店内の中は7つのゾーンに分かれており、とても本が選びやすく書棚が設置されています。また、ラウンジがあるのも特徴。 近辺にはタカシマヤや伊勢丹、映画館があるなど、ショッピングの後にも立ち寄れる、何度も通いたくなる書店です。(ブクナビ編集部/金井)

住所:立川市曙町2-42-1 パークアベニュー3F
TEL:042-522-1231

■アクセス
JR中央線立川駅北口徒歩3分

■営業時間
AM10:00〜PM9:00

■ウェブサイト
http://www.orionshobo.com/

『書店員が選ぶ「わたしの3冊」』ブクナビにて毎週水曜日更新中!
過去のアーカイブはこちらから



【関連記事】  元記事はこちら
紀伊國屋書店 新宿本店 ピクウィック・クラブさんに聞く『仕事もプライベートも充実!コミュニケーション能力に磨きがかかる3冊』
ブックファースト梅田店 大澤拓司さんに聞く「仕事もプライベートも充実!コミュニケーション能力に磨きがかかる3冊 」
大盛堂書店・吉田哉人さんがお勧めする“仕事もプライベートも充実!コミュニケーション能力に磨きがかかる3冊”

【アクセス急上昇中コンテンツ】
書店員たちの“本気”が詰まったフェア