「完全に舐められている」ボクシング 亀田オヤジ控え室乱入も″大甘処分″の予感
 本当に懲りないオヤジだ。亀田ジムは今春、父親の史郎氏の暴言騒動で除名寸前の危機に陥ったが、25日に行われた兄弟の復活戦の直後、史郎氏がまたもやジムとボクシング界との"約束"を破り、兄弟の控え室に入り込んでしまった。

「うーん......完全にボクシング界は(史郎氏に)舐められてますよね......」

 25日に興毅と大毅の試合が大阪府立体育館で行われた直後、リングサイドの席で"一般人"として観戦していた史郎氏は、JBCの管轄区域には立ち入らないというルールをアッサリと無視して、兄弟の控え室に入り込み約30分ほど居座ったという。

 亀田ジムは今春、興毅の敗戦直後、史郎氏が控え室で、JBCの安河内剛事務局長らに「おのれのクビをとったる」などと暴言を吐いたことで、史郎氏のライセンスが無期限停止から永久追放に変わり、ジムそのものも協会から除名処分を受ける寸前にまで追い込まれた。

 だが、なぜか大橋秀行会長が「除名しろ」と主張していた数多くの協会理事や一般会員の声を押さえ込み、結局、吉井慎次氏を新会長とすることなどでジムの復活を認める大甘裁定を下していた。その際、批判をかわすためなのか、吉井新会長から、今後また何か問題を起こした場合には「どんな処分も受けます」などと約した誓約書を提出させており、それを根拠に「なにかあったら厳しい処分をするだけです」(協会幹部)ともアピールしていた。

 ちなみに当時の協会は、史郎氏へのその後の対応について、一般の観客としてチケットを買って兄弟の試合を観戦することまでは「法的に制約できない」(協会幹部)と判断していた。だが、JBCの安河内事務局長は、たとえ兄弟の試合会場であっても、主催者とJBC、さらに会場責任者の三者の合意などがあれば、史郎氏の会場への出入り自体を「防ぐことはできる」などと周囲に説明していたこともあった。

 ところが今回、安河内事務局長はメディアの取材に「世界戦ではなかったので試合後まで注意していなかった」などと釈明。これに対して中堅ジムの会長は「問題は世界戦だからという話ではないでしょう」とあきれている。

 さらに、安河内事務局長は「大人の世界だからジムが配慮すればいいと思っていたが甘かった。次からは常に監視できるような態勢を考えていかなければいけない」とも語っているが、中堅ジム会長は「そもそも出入りを禁じているのだから、たとえ世界戦であっても、JBCがわざわざ史郎氏の出入りを監視して防ぐという話じゃない」とも憤る。

 すでに一部メディアでは、JBCが今後の兄弟の試合会場では、常に史郎氏を監視する"保護観察要員"を配置する案まで浮上しているが、そもそも史郎氏が"約束"を破ることを前提で監視をするという行為自体が、"約束"の意味を否定するナンセンスな行為だ。中堅ジム会長は「史郎氏は約束を破っても何とかなると思っているからやるんでしょう」と手厳しい。

 一方、亀田ジム存続の条件として、史郎氏の行動も含めて厳重な管理監督責任を負わされたはずの吉井新会長だが、今回、大橋会長らから事情を聞かれると「自分の知らないところで起こってしまった」などと釈明したという。

 なぜ試合直後の控え室でジムの会長が知らないことが起こってしまうのか......。

 中堅ジムの会長は「以前から話しているように、たとえジムの会長の顔を変えても、お金を出すのは史郎氏。なのでそれまでと一緒だ。誰も史郎氏のクビに鈴をつけられないという状況はまったく変わっていないということ」とはき捨てた。結局、今回の史郎氏の行為は、"新生"亀田ジムの"支配者"が、やはり変わっていなかったことを証明しているようにみえるのだが、例によって、なぜか亀田に甘い大橋会長率いる協会の対応は鈍い。