トマトやオリーブオイルをたっぷり使うイタリア料理。本場イタリアを訪れたときは、魚介類から肉類、野菜まで幅広い料理を堪能する人も多いことでしょう。そして、夕食を楽しんだ後にはゆっくりコーヒーを飲みたいところ。

 しかし、ここで注文を間違えると、イタリア人の顔がゆがんでしまう結果になるので要注意。それは、「夕食後にカプチーノやカフェラテを注文するのは観光客だけ」というもの。イタリア人はこれらを絶対に頼みません。

 イタリア風コーヒーのエスプレッソに温かい牛乳や泡立てた牛乳を加えたものがカプチーノで、一般に牛乳の割合が高いのがカフェラテと呼ばれますが、イタリアでは夕食後にミルク入りのコーヒーを頼むのは禁じ手。実は、ミルクの入ったカプチーノやカフェラテは朝食用。それらに菓子パンをあわせるのが、イタリア流朝食の定番だからです。

 フランスやスペインを含めた欧州のラテン文化圏では一般に朝食は軽め。ミルク入りのコーヒーで朝食を済ませてしまうイタリア人からみると、夕食後にカプチーノやカフェラテを注文するのは「物足りない食事で満腹にならなかった」という意味になってしまうのだとか。

 一方、最近、パリなどで急速に増えてきた日本食レストランではこんな傾向が見られます。ご飯にしょうゆを大量にかけて食べる外国人。中には焼き鳥用のタレでご飯をかき混ぜてから食べる人も。日本人からみれば奇妙な光景ですが、フランス人たちは満足げです。

 食の国際化は進んでも、食文化を正しく理解するのにはお互い時間がかかるもの。この夏海外旅行に出かける方は、あらかじめ旅先の食文化を調べておくと、また違った楽しみが増えるかもしれません。



『ところ変われば 』
 著者:日本経済新聞社
 出版社:日本経済新聞出版社
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