太陽光発電は採算がとれるのか?

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 ここ数年、家電や車など、何かと話題に上る「エコ」ですが、太陽光発電や、余剰電力の買取制度も自宅でできる身近なエコとして注目を集めています。

 既にご存じの方が多いと思いますが、太陽光発電は家屋の屋根などに発電装置を設置します。そしてこれも当然のことながら、導入・設置には費用がかかります。その費用と電力を自宅で生産することによって節約できる電気代とを秤にかけ、果たして採算がとれるのか、というところで太陽光発電装置の導入に二の足を踏んでいる家庭は多いのではないでしょうか。

■太陽光発電は採算がとれるのか?
 2009年11月より「太陽光発電の買取制度」が始まりました。これは、太陽光発電によって発電された電力のうち、自家消費されずに余った電力を電力会社が買い取り(48円/キロワット)、その買収コストを電気を使用する全ての人達で負担するという制度です。
 これによって売り手(家庭)は発電システムの導入コストを少しずつ回収することができるわけですが、高額な導入コストを全て回収することはできるのでしょうか。

 経済産業省は、3.5kwのシステム・導入費用185万円(4人家族用の発電装置)の採算性について以下のように説明しています。

 導入費用のうち、国の補助金と減税分で約43万円、地方自治体からの補助金が平均で約20万円、計63万円はすぐに回収することができます。そして、残りの122万円を“余剰電力の販売”によって回収するわけですが、余剰電力を売って得られるお金は年間約10万円、買取期間である10年間で100万円ほど。

 また自家発電することによって節約できる電気代は平均的には年間約3.5万円で、10年間だと約35万円。これらを踏まえると185万円−(63万円+100万円+35万円)で13万円のプラスとなり、約10年間で太陽光発電の導入費用を回収できる計算になります。

■その他の想定しておくべき出費
 導入費用は高いけど10年で回収できるなら…、と安易に判断してはいけません。
 発電装置には定期的なメンテナンスが不可欠ですし、装置のパワーコンディショナーは20〜40万円と高額なうえに10年〜15年で買い替えが必要です。
 また4人家族が必要とする発電システムは185万円以上する場合が多いとも言われています。
 
 『サイエンス徹底図解 太陽電池のしくみ―太陽電池のしくみからビジネス事情までやさしく解説!』(瀬川浩司/著、加藤謙介/著、小関珠音/著、新星出版社/刊)には太陽光発電のシステムから採算性、海外の現状などが細かく書かれています。
 なかなか知る機会がない太陽光発電ですから、本書を参考にしてみてください。
(新刊JP編集部/山田洋介)

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