元記者が教えるソーシャルメディア活用術―『ユーマネー』著者・中村祐介さんに聞く(2)

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 ブログやSNS、ツイッターなどといったソーシャルメディアを活用し、自分の価値を高めていくための方法を解説する『ユーマネー Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法』(中村祐介/著、講談社/刊)。

 さきごろ配信した著者・中村祐介氏へのインタビュー前半は彼が提唱する「ユーマネー」についてお話を聞いた。中村氏によれば「ユーマネー」とは注目度や評判、知識などによって構成されるその人の価値であるという。
 そして後半となる今回は、自分の評価を上げるために、どのようにその「ユーマネー」を増やせばいいのかをうかがった。


◇    ◇    ◇


―例えば新入社員が会社の飲み会に行かないというようなニュースが報じられていたこともありましたが、ああいうのは「ユーマネー」を増やす機会を逸しているということになるのでしょうか?

中村「今はどうですかね。最近だとデートより残業っていうような流れになっているみたいですけど。彼女より上司を取るという人もいると聞きました。でも、会社で出世したいのであれば、飲み会には出た方がいいと思います。簡単に言えば情報収集ですし、自分のためになりますから。上司と飲みに行くことをネガティブにとらえている人は、ビジネスとプライベートを切り分けようと必死になっている気がしますね。ビジネスもプライベートも、関係なく、自分のためになれば動く。そう思えば上司と飲みに行くことも、面白くなりますよ。人はコミュニケーションが取れる人と関わりたいと思うものですから、飲み会というコミュニケーションの機会を逸するのは単純に損だと思います」

―なるほど。飲み会も目的を達成するための手段と考えれば…

中村「そうです。目的や視点をちょっと変えれば、だいたいのことは、楽しくなります」

―「ユーマネー」を増やすための方法について教えてください。

中村「まずは動くことですね。著名人にメール送るのも、これは中谷彰宏さんとの対談でもお話させて頂いていますが『メール出すのもタダ。それで返事が来るかどうかは分からないけれど、来たらラッキーくらいに思えばいい』ということなんですね。中谷さんは『お金のかからない宝くじ』とおっしゃっていましたが、そう思っていろんな人にコンタクトを取ると良いと思います。
なにせ、動くにしても、今はお金がかからないのです。例えば、昔は作家になるために有名な作家の書生になることが多かったですよね。例えば『金色夜叉』の尾崎紅葉の門下生には、泉鏡花や田山花袋がいます。私は泉鏡花が好きですが、彼は16歳で生地の石川県から、東京へでて、18歳で紅葉の門下生になります。その交通費や決断たるや、大変なものだったでしょう。それに比べれば、今は簡単にアクションが起こせる時代です。ツイッターのアカウントを取っても、ブログを開設するにしても無料でできます。動くこと、まずはそこからだと思います」

―ツイッターやブログで何を発信していいのかわからないという声もあると思うのですが、何を発信していくべきだと思いますか?

中村「先ほど述べたように、自分のやりたいことを10個書いて、その中からテーマを汲み上げて発信していけばいいと思います。
あと、10個もないという方は、ツイッターの方がいいと思いますね。とりあえず他人のつぶやきを見ていれば、どういうことがつぶやかれているのが分かりますし、そこから自分がどんなことをつぶやきたいか、ということが見えてくることもあります」

―元出版社勤務の方にこのような質問をするのは大変おこがましいのですが、普段、本を読みますか?

中村「本は結構読みますよ。安いと思うんですよ、本って。その人の長い経験を千円ちょっとで買える。自分でそれをしようと思えば、大変です。人生の疑似体験できるわけですから、読まないよりは、読んだ方がいいですよね。」

―どんな種類の本を読まれますか?

中村「ビジネス書も読みますし、小説とかも読みます。評論みたいなものも好きですね。わりとミーハーなので売れている本とかは読んでいますよ。あとは、例えばお会いする方が著書のある方であれば、その本を読みます。せっかくお会いしたのに、先方にがっかりされて、自分のユーマネーを減らすのは得策とはいえません。お会いするからには、先方に喜んでもらう。利他主義の発想が大切です」

―“この本を読めば「ユーマネー」を増やせる極意が学べる!”というような本はありますか?

中村「それはですね…まさしく本書です(笑)!」

―(笑)確かにこの本はそうなんですが、他にはありますか?

中村「答えになっているかは分かりませんが、それは人それぞれだと思うのです。例えば、『鉄腕アトム』を読んで科学者になろうと思った人もいるでしょうし、松下幸之助さんの著書を読んで経営者を目指そうと考えた人もいるでしょう。自分にとって刺さる本というのは、必ずあるはずです。問題は、その刺さる本を読んで“あー、面白かった”で終わる人と、“自分もこんな人になろう!”と思って動く人がいるということです。
本を読んで、動けるかどうかですので、「本を読んで動く」というマインドになることが大切だと思います」

―「ユーマネー」を増やすために今すぐできることって何ですか?

中村 「動くことです。ツイッターとかブログ、フェイスブック、ミクシィ…いろいろありますよね? 興味があっても“また今度”と思っている場合は、すぐに使ってみることです。自分に合わなければ辞めればいいだけ。ほとんどのサービスは無料ですから、リスクはありません。失うのはわずかな時間と手間。その二つを惜しんでユーマネーが得られないのは、大きな損失です」

―本書をどのような方に読んで欲しいと思いますか?

中村「この本を読んでいて、『これは自分でもできるかも』という事例があったらすぐ動いて欲しいと思いますね。最後まで読んで『良かった』と思って満足されては、本末転倒です。、読みながら自分のフィールドで出来ることを考えたり、どういうところで使えるかなと想像したりしながら読んでもらえたらうれしいです。元々私も、本を読んでいるとすぐにやりたくなっちゃって、最後までじっくり読むということはあまりしないので……」

―では最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします。

中村「まずは是非読んでもらって、すぐやれそうなことをすぐやる。そして少しでも動くことによって変わっていく“自分”を実際に体験してもらいたいです」

―ありがとうございました。
(新刊JP編集部/金井元貴)


中村氏の著書『ユーマネー Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法』についてもっと知りたい方はオンラインブックガイド新刊JP内で配信されている特集ページ


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