先日、いつものように朝の満員電車に揺られていると、たまたま目の前にいた中年男性が読んでいた文庫本の内容が目に飛び込んできた。

 ・・・え、官能小説!?

 もちろんブックカバーはしてあって、周囲から見れば何の変哲もない「文庫サイズの本」だ。しかし電車の中で堂々と官能小説を読むとは恐れ入った。

 さて、毎日の電車でも、座りながらもしくはドアなどに寄りかかりながらページを捲っている人は結構多く見受けられたりする。
 でも実際のところ、電車の中ではどんな本が読まれているのか?
 新刊JP編集部はさっそく検証してみることに。

 普通ならばアンケート調査を…というところだが、やはりここは目測でカウントしてみないと! ということで、ある7月の晴れた土曜日の午後、新刊JP編集部の金井と山田は新宿駅に降り立った。

 調査区間はJR山手線外回りの新宿駅から上野駅。その間に乗客が車内でどんな本を読んでいるのかをカウントする。(但しブックカバーが付けられているのは確認できないため、除外する)

 では出発!!
 

◇    ◇    ◇

 今回の有効カウント数は36人。電車の混雑率は目測で100%ほどで、平均して1車両につき3人程度が本または雑誌を読んでいた。ちなみに本や雑誌以外で多かったのは、やはり携帯電話を使っている人たちだった。

■電車内で最も読まれていたのは雑誌
 そこまで混雑していないためか、比較的サイズが大きい雑誌を読んでいる人を多く見られた。その数、36人中11人で約30%。その中でも8人が「ジャンプ」「マガジン」をはじめとした漫画雑誌で、20代から30代の若い層に人気だった。

■小説は幅広く読まれている
 続いて多く見受けられたのが小説で36人中9人。下は10代の少年が西尾維新の『難民探偵』(講談社/刊)を皮切りに、上は70代ほどのおじいさんが読んでいた佐伯泰英の『仇敵』(祥伝社/刊)まで、男女・年齢関係なく幅広い人が電車の中で小説を楽しんでいた。

■休日ならではの趣味系の本やガイドブック
 休日の電車の中ならではの光景といえば、旅行のガイドブックや外出系の趣味の本を読んでいる人たちの姿だ。中国語版の『東京ガイドブック』を手に持ちながら窓の外を眺めている旅行中の青年や、山登りの服装をまとった初老の男性が『楽しい!日帰り山歩き入門』(神崎忠男/著、主婦と生活社/刊)を読んでいた。

 もちろんビジネス書や新書などを読んでいる人もいたが、土曜日の午後ということもあってか雑誌や小説などと比較すると少なく、また資格試験の勉強本も思っていたよりは少なかった。もちろん官能小説を読んでいる人もいない(ブックカバーで誤魔化していたのかも?)。もしこれが通勤電車であれば、おそらく読まれている本もかなり違うのだろう。

 電車の中を少し見渡してみただけでも、その日の雰囲気やどのような人たちがその電車を使っているのかが分かる。
 皆さんは電車の中でどのような本を読むだろうか。是非とも教えて欲しい。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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