元記者が教えるソーシャルメディア活用術―『ユーマネー』著者・中村祐介さんに聞く

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 ブログやSNSやツイッターなど、たくさんの人と繋がりながら、自分の伝えたいことを発信できるソーシャルメディアが発達した現代。パソコンが1台あるだけで、お金をかけずに様々な変革を起こせる時代になった。

 講談社から出版されている『ユーマネー Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法』(中村祐介/著)は、そんなソーシャルメディア時代の中で自分を成長させる方法を教えてくれる一冊となっているのだが、本書では単なるソーシャルメディア活用術の類ではなく、「ユーマネー」という“通貨”を新しく提示した上でその活用法を解説してくれるのだ。
 しかし、この「ユーマネー」とは一体どういうものなのか。元出版社の記者で、メディアの最先端に立つ著者の中村祐介氏にインタビューを行った。

◇    ◇    ◇

―今日はよろしくお願いします。まず、本書のタイトルにもなっております「ユーマネー」。この「ユーマネー」とは端的に言うと、どのようなものなのでしょうか。

中村 「ユーマネーとは円やドルといったものではなく自分自身の通貨です。普通、お金持ちというと円やドルをたくさん持っている人というイメージが湧いてくると思いますが、ユーマネーの場合はその人の持っている価値や評判などが指標となります。言い方を変えると、円やドルといった通貨を持っているのは“他人通貨”の持ち主であるということですね」

―他人通貨というと?

中村「私たちが持っている例えば“円”は、実は日本銀行から発行されている他人の通貨ですよね。自分の持ち物ではありません。一方、ユーマネーは“自分通貨”ですから、自分そのものが価値となるわけです。すごく評判が高い人は価値が高いですし」

―つまり、自分自身の存在の影響力みたいなものが指標となるということですね。それはソーシャルメディア上なんかでよく見られる光景だと思います。

中村「例えばツイッターなんかで、自分に100人のフォロワーがいたとします。
そのフォロワー個々も100人のフォロワーがいて、さらにその100人の個々人には100人のフォロワーがいる…とすると、自分のフォロワーが100人であっても、その後ろにはたくさんの人がいるわけですよね。このフォロワー数の量もユーマネーの一要素です。フォロワー数が多い人は、それだけファンを持っていることであり、ファンを持つからには、他者に対して働きかけができている人ということになります。
インターネット、そしてソーシャルメディアの普及で、自らが能動的に動き、情報を発信すれば多くの人と一気にコミュニケーションがとれるようになりましたし、自分の発信した情報がすごく伝播しやすくなっていると思います」

―例えば私と中村さんがつながると、私が発信した情報が中村さんのフォロワーに伝わりやすくなった。

中村「昔だったら、私が金井さん(インタビュアー)の知り合いと会いたいといった場合、金井さんにお願いをして、その場をセッティングして頂いて、3人で会って名刺交換をするという話になると思うんですね。でも、今はツイッターやブログなどを通じて金井さんの後ろにいる人を知ることもできるようになりましたし、彼らにコンタクトを取ることもしやすくなりました」

―この「ユーマネー」というものに気付かれたのはいつ頃のことだったのですか?

中村「私はもともと出版社で記者をしていたのですが、会社を辞めたあと一時期フリーで仕事をしている時期があったんですね。当時、私の年齢は20代半ば。編集や執筆もしていましたが、自分の名前を冠につけたような仕事などはありませんでしたが、仕事はたくさんいただけました。
どうして私に仕事をくれるのだろうと思って聞いてみたら、『中村君は一生懸命仕事をやってくれるから』とか『お願いしていること以上に、いろいろと考えてくれるから』という声を頂いたんですね。つまり、相手に喜んでもらおうと仕事をしていたら、仕事がやってくるようになったのです。つまり、利他主義ですね。この主義で仕事をすることで、次の仕事、そのまた次の仕事という形で仕事が増えていきました。このあたりから、評価や価値の指標としての“ユーマネー”の存在に気付きました。つまり地位や名声、お金がなくても、他者に評価され、支持される仕組みがあるということに、です」

―中村さんの性格的な部分で、頼まれた仕事は断らずに結構何でもやってしまうのですか?

中村「自分や私が代表を務めるエヌプラスがやることで、社会的に良い事が起きる、面白い事が起きるという仕事は受けますね。個人であれば、本書にも書いていますが、10個自分のやりたいことを紙に書き上げて、それに関わるものであれば積極的にやるということですね。ギャランティーで考えるというよりも、自分がやるべきだと感じたら動く。動かないというのは前に進まないということですから、チャンスに出会える機会を逸していることにもなります」

―今おっしゃられたように、中村さんは記者を経て起業をされたわけですが、それも自分で動こうとした結果でしょうか。

中村「当時、出版は斜陽とはいわれていましたが、今ほど絶望感はなく、楽しかった覚えがあります。ただ、当時、ウェブやデジタルの世界の方が、より面白く感じました。2001年くらいでしょうか? その後、2005年に会社を設立するまでは、フリーランスでウェブに限らず、様々な仕事をしてみました。デイトレーダーもしてみましたし、ラジオの放送作家もやりました。小説も書きましたね。ただ、一人でやる仕事がほとんどだったので、そのことに問題意識はありました。
自分ができないことを誰かと一緒にやったりとか、自分と同じことができる人がもう1人いて、その人と2人でやれば、自分1人でやろうとしていることよりもはるかに面白くなったりするんじゃないかと考えたのです。そういう人とのつながりを意識したとき、ウェブの世界がすごく面白くなっているのを見て、これだ! と」

 「新入社員が会社の飲み会に行かないこと」はユーマネーにどう影響を与える!?後半は7月19日配信予定。
 一足先にインタビューを読みたいという方はオンラインブックガイド新刊JP『ユーマネー Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法』特集ページにアクセスしてみて欲しい。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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