芸能人が声優をする理由、教えます
この夏も、芸能人が声をあてる
アニメ映画が続々公開されるわけだが…7月17日より、いよいよスタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』が全国ロードショーとなる。
ジブリ作品に限らず、アニメ映画といえばアイドルやお笑い芸人、俳優をキャスティングするのが通例。それにうんざりしているアニメファンも多いだろう。
しかしうんざりしているのはファンだけではない。
アニメ動画に声をあてるアフレコは、キャストがスタジオに集まって、本読み、テスト、本番と3段階の手順を踏んで行われる(ベテラン揃いだと、いきなりテストからということも珍しくないらしい)。
だが制作委員会がキャスティングした芸能人たちは、もちろんこんな事情は知らない。
監督や音響監督あたりが頑張って主張し、声優たちのアフレコに芸能人も混ぜて行うこともないわけではない。だが、大抵が別録りとなってしまう。
しかもアフレコの感想を尋ねられて「役を掴むまで何度も挑戦しました」なんてコメントを平気で出すような、時間ばかりを食うアフレコとなるのだ。
現場に入る前に勉強したり練習したりしてから来い、とは現場の口に出せない本音だろう。
どうして芸能人を起用するの?
大人の事情、教えますもちろん理由はさまざまだが、ある制作会社の人によると、大きな声ではいえない大人の事情があるらしい。
「映画となると、オタクだけでなく一般客も見に来てくれないと困る。声優だけではネームバリューに欠けるし、なによりマスコミが取り上げてくれない」
なるほど、マスコミが取り上げてくれなければ話題にもならない。実際に芸能人がキャスティングされた映画は、もれなく記者会見が行われ、一般メディアに取り上げられている。
いわば、芸能人=広告塔といったところか。
「あとは、声優のギャラの問題。芸能人を起用すれば声優の何十倍も高くつくけど、マスコミ取材のギャラも全部含まれているから、取材の話をしても嫌がられない。対して声優は、取材の度に事務所からギャラを請求されるし、マスコミ対応を嫌がる人も多い」
最近は一般誌のグラビアに登場したり、声優雑誌ではさまざまなキメ顔を披露したりと、声優も芸能人化を辿っている。
最近の声優志望の少年・少女たちは「グラビアもしたいしCDも出したい」と、実に多彩な夢を抱いて専門学校に入学して勉強に励む。授業の中に、撮影に関する科目だってある。
だが、顔出しNGの声優もいれば、自分たちは裏方の一人だという考えの声優もまだ多いのが実情。
ギャラの仕組みも独特なため、なかなか一般的な芸能人化は難しい業界でもある。
TVアニメと違い、お客さんに足を運んで貰わないとはじまらないアニメ映画。
業界事情もあいまって、普段アニメを見ない人たちの心を掴むためには、当面は芸能人の起用が続いていくことだろう。
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▼外部リンク
借りぐらしのアリエッティ
Arrietty's Song(借りぐらしのアリエッティ・主題歌)
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だが制作委員会がキャスティングした芸能人たちは、もちろんこんな事情は知らない。
しかもアフレコの感想を尋ねられて「役を掴むまで何度も挑戦しました」なんてコメントを平気で出すような、時間ばかりを食うアフレコとなるのだ。
現場に入る前に勉強したり練習したりしてから来い、とは現場の口に出せない本音だろう。
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「映画となると、オタクだけでなく一般客も見に来てくれないと困る。声優だけではネームバリューに欠けるし、なによりマスコミが取り上げてくれない」
なるほど、マスコミが取り上げてくれなければ話題にもならない。実際に芸能人がキャスティングされた映画は、もれなく記者会見が行われ、一般メディアに取り上げられている。
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「あとは、声優のギャラの問題。芸能人を起用すれば声優の何十倍も高くつくけど、マスコミ取材のギャラも全部含まれているから、取材の話をしても嫌がられない。対して声優は、取材の度に事務所からギャラを請求されるし、マスコミ対応を嫌がる人も多い」
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だが、顔出しNGの声優もいれば、自分たちは裏方の一人だという考えの声優もまだ多いのが実情。
ギャラの仕組みも独特なため、なかなか一般的な芸能人化は難しい業界でもある。
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