テキスト系妄想メディア「ワラパッパ(WARAPAPPA )」より

山開きは雪の終わり
http://news.livedoor.com/article/detail/4230464/


7月1日、今年も富士山が山開きをした。夏山シーズンの到来である。この日を待ち望んでいた方も多いことだろう。その証拠に山開きと同時にたくさんの人々が訪れ、ご来光に魂を震わせたようだ。

日本最高峰と言えば富士山である。高いだけでなく、その世界に類をみない美しい稜線を持つ優美な姿は、霊峰と呼ばれているように、我々日本人の魂のよりどころであると言っても過言ではない。
富士山は我々に様々な表情を見せてくれる。眺める場所、天候や時刻、それらの要因が富士山を思い思いに彩り、容姿を変える。ある時は優雅であり、ある時は厳格である。どしりと構える山であるはずなのに繊細な時もある。それは男性的でもあり、女性的でもある。富士山という山はひとつしかないはずなのに、幾つも存在しているように錯覚を起こすほどである。昔から「富士百景」なる言葉が存在するのもその事実を示していると言えよう。
 ゆえに我々はその「富士百景」のすべてを、死ぬまでになんとかして見てみたいと望むのである。だがそれを実現するのは不可能に近い。距離や時間がそうさせてはくれない現実がある。金銭の問題が絡んでくる。すべてにおいて余裕があるか、はたまた、すべてを捨てた状態でなければ百景を見ることは叶わない。わずか数景、朝日を浴びる富士と夕焼けに色づく富士のたった二景だけでも見ることができたなら幸だと納得せざるを得ないのが常である。
 そこで私は距離や時間などを気にせずに様々な富士山を堪能できる方法を編み出した。しかもその場から動くことなく簡単に、ほぼ無料の手法である。

 用意するものは富士山の写真、ないしはデジタル画像を一枚だけ。それだけでよい。そのたった一枚だけで百景を楽しむというわけだ。楽しみ方は簡単である。富士山の写真に添えるキャプションを代えるだけで良いのである。
 キャプションなるものを知らない方の為に説明しておこう。簡単に言えば雑誌や新聞、あるいはサイトなどで見られる、写真に添えられた簡単な説明文のことだ。試しにどこか適当なニュースサイトを見てもらいたい。見出しがあり、記事があり、その記事の内容に関連した画像がある。その画像の側には必ず短めの文言が添えられているはずだ。

「チャップリンの仮装で集まった最強弁護士軍団」
「得意のバック転で喜びを表現する貴乃花」
「政党対抗大喜利大会にて自民党が出したおもしろマニフェスト」

そう、それが「キャプション」ある。
はたしてこのキャプションが「富士百景」にどう関係してくるのか。
例えば富士山の写真に「いよいよ山開き!」というキャプションが添えられていたとしよう。するとどうだろう、その富士山は「いままさに、7月初旬の富士山」に見えるはずだ。一方、「山開きはまだ先のようだ」というキャプションだったならば。同じ写真であるはずなのに、「山開きを待ちわびる春先の富士山」、あるいは、「例年では考えられない気候のため山開きできない富士山」に見えてくる。「私達の思い出の富士山」というキャプションはどうだろう。先ほどまでは「現在進行形の富士山」であったはずなのに、それは一気に「過去の富士山」となり、写真もセピア色に褪せて見えてしまう。反対に、「これが未来の富士山だ!」と書かれていたならば、富士山は突如として非現実的な山に見え、「富士山ってもしかするとロボットなのかもしれない」と思わせ、またはそれが3Dの立体映像に見えてしまってもおかしくはない。
 このように、同じ一枚の写真でもキャプションひとつで見え方が変わってくる。ということは、キャプションを100個考えれば富士山は100種類になり、「富士百景」の完成となるのだ。ということを長々と説明してても始まらない。早速試してみるとしよう。



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あれは富士山……ってことは、ここは地球か!

なんてことのないただの富士山写真と思いきや、不意にSFの世界へと誘われる。『猿の惑星』のラストっぽさを漂わせた富士山に見えてくる。



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魔法によって富士山に変えられてしまった王子様

先ほどとは打って変わり、今度はメルヘンの世界が視界に広がる。王子様はいったいどうなってしまうのか? 結末が気になる富士山になる。



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その時、EXILEメンバーの人間ピラミッドが富士山に見えた!

EXILEメンバーの鍛え上げられた肉体とキレのある動きによって作られた人間ピラミッドは、あまりにも美しすぎて富士山と見間違うほどだった。



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富士山の山頂から転がし、壊れなかったサイコロが『ごきげんよう』の本番で使われるという

『ごきげんよう』のサイコロと富士山がそんな関係にあるなんて! いくつものサイコロの運命を見守ってきた富士山にしか見えなくなる。



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また富士山エンド。どこで選択肢を間違えたのだろう

恋愛シミュレーションゲームに挑戦するも、いつも富士山エンドになってしまう。富士山を見飽きたイベントCGに変えてしまうキャプションだ。



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正解・富士山

なんと答えは「富士山」! 笑福亭鶴光のスケベなぞなぞにまたもやひっかかってしまった悔しさと情けなさが伝わってくる写真となった。



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しかしこの写真が表紙に使われることはなかった。山王工業との死闘に全てを出し尽くした富士山は、続く3回戦、愛和学院にウソのようにボロ負けした

富士山が神奈川代表の高校バスケチームに見えてくる!

 とりあえず7個のキャプションを紹介してみたがどうであろう。富士七景、7種類の富士山に見えたのではないだろうか。
 というようなことを10年以上やってきて、富士山写真にキャプションを付ける同人誌まで作って、しかもそれが6冊しか売れなかったという人生を過ごしてきた私であるが、同調してくれる人がいるならば是非とも貴方が考えた富士山のキャプションを送って欲しい。私と一緒に細々と百景を作っていこうではないか。なお宛先は担当の人が用意してくれるか、もしくは私のブログに書いてあるので調べて欲しい。

この記事の元ブログ: 富士山山開き


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