プロ野球界の名将と経営界の名将の“往復書簡”

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 東北楽天ゴールデンイーグルスのファンにはこれまでの結果には歯痒いところがあるのではないか。

 野村克也監督の下、昨年球団創設5年目にして初のAクラス入り。ところが監督が交代し、昨年まで広島東洋カープを率いていたブラウン監督が就任すると、昨年の勢いはどこにいったのか、7月11日現在最下位に落ち込んでいる。決してブラウン監督が野村前監督より劣っているというわけではない。しかし、ほぼ変わらない戦力ながら最下位に落ち込むということは、そこには何らかの差があるはずである。

 野村氏が考える野球チームのあり方は経営、組織運営に通じるものがある。野村氏は「スター選手だけでは勝てる組織にはならない」と述べるが、まさしくそれは経営の現場も同じ。スター選手がめざましい活躍をしても、それはその人の手柄ではない。その活躍の裏には、他の選手たちの地道なプレーの積み重ねがあるのである。野球も経営も、勝利はスター選手ではなくチームワークがもたらしてくれるものなのだ。

 野球界の名将・野村氏とワタミの創業者で経営界の名将ともいえる渡邉美樹氏の2人がコラボした『これだけで「組織」は強くなる 戦うリーダーの作り方』(渡邉美樹・野村克也/著、角川書店/刊)では、2人の名将が往復書簡を取り交わすように「成長し続ける組織」や「壁を突破する力」などを語り尽くす。

 組織のリーダーとして、試行錯誤をしながら結果を出し続けてきた2人の名将。その2人の試行錯誤の果てにたどり着いた「答え」を一気に読めるのだから、なんともお得な一冊。リーダーとして行き詰まりを感じている人や不安を感じている人は2人の声に耳を傾けてみよう。
(新刊JP編集部/金井元貴)


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