結婚活動をさす「婚活」。現代の流行語としてマスコミに登場して久しい言葉です。婚活ツアー、婚活パーティーなど「婚活」を冠にしたイベント情報も数多く飛び交い、まさに時代のブームになったといえます。

 国立社会保障・人口問題研究所の「結婚と出産に関する全国調査」(2005年6月実施。対象は25〜34歳の未婚の男女)によれば、未婚者のうち約9割の人は、結婚する意思を持っているといいます。しかし同時に「独身にとどまっている理由」として「適当な相手にめぐり会わない」を挙げる人は約半数あり、「交際している異性はいない」も男性52.2%、女性44.7%に達しています(25〜34歳男女対象)。

 「結婚したいのに、適当な相手がいない」と、かなりの数の男女が思っているわけで、そうしたなか結婚のきっかけとなる相手を見つける「婚活」は、ブームの観を呈しているわけです。

 そうしたブームに冷や水を浴びせかける事件がありました。「5人の男性が不審死。婚活サイトで知り合った30代女性にお金を渡した直後に」2009年9月のニュースです。34歳女性の周辺で不審死が相次いだのです。そのなかに婚活サイトで女性と知り合った男性もいたことから、マスコミ上で「婚活詐欺女」と称されるようになったのです。この事件で婚活のイメージは一気に転落してしまったのかもしれません。同年11月の産経新聞の記事には「婚活をしていない」人が84.4%とありました。

 しかし、1363万人いる20〜35歳の未婚者(2005年・総務省調べ)の多くは結婚を望んでおり、婚活にはげみます。ただ、ようやくゴールインしたのもつかの間、返しきれない借金や精神的苦痛などを抱えてしまうこともあるのです。しかも、こうした男女が増加傾向にあるというから見過ごせません。彼ら彼女はいわば「婚活貧乏」。婚活に励む人たちのなかに「婚活貧乏」の予備軍は着実に増えているのです。

 たとえば、顔も知らない赤ん坊のために月10万円を振り込む男性がいたり、結婚予定の女性のために4000万円もの借金を抱える男性がいます。また「できちゃった婚」をしたのに、結婚後に中絶せざるをえなくなった女性、結婚資金200万円をギャンブルに使われてしまった女性なんかもいます。

 7000件もの男女トラブルの相談にのってきた、男女問題専門家の露木幸彦氏。婚活の負け組の相談にのってきた露木氏が、ババ抜きの「ババ」を抜かない方法を指南したのが『婚活貧乏』。「なぜ結婚してしまったのだろう......」となる前に、自分で地雷を回避したいものです。



『婚活貧乏』
 著者:露木幸彦
 出版社:中央公論新社
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