極限の状況下での人間心理を描いたミステリ小説が映画化

写真拡大

 芸能プロダクション・ホリプロの創立50周年記念として製作される映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」が2010年10月16日に公開される。藤原竜也さん、綾瀬はるかさん、石原さとみさん、北大路欣也さんらホリプロを代表する豪華キャストが揃う期待の映画である。

 この映画の原作は「このミステリーがすごい!2010年版」で作家別得票数1位に選ばれ、今後さらなる活躍が期待される米澤穂信氏の『インシテミル』(文藝春秋/刊)だ。

 女にモテたいがゆえ、車が欲しい結城理久彦。“滞っていた”須和名祥子。そんな2人がアルバイト情報誌をきっかけにコンビニで出会い、おかしなモニター募集の求人広告を見つける。そのアルバイトは「ある人文科学的実験の披見者になるだけ」で…

 時給、11万2千円。

 結城理久彦はこの破格の時給を疑いながらも、車が欲しくて応募する。

 このモニターの求人で集められたのは結城理久彦、須和名祥子を含む12人の男女。実験の舞台は、地下に作られた暗鬼館。ここで7日間24時間監視付きの生活を送るのだが、それぞれの部屋には鍵は無く、1人に1つずつ、火かき棒や紐、ボウガンなど武器が渡される。この実験は、より多くの報酬を得るため、参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった。

 一人、また一人と殺人が行われていく中、いつ自分が殺されるかという不安、あいつが殺したのでは?という疑心、自分以外は誰も信用できないという状況に追い込まれていく。閉鎖された空間で揺れ動く人の心理をリアルに描いた作品だ。

 小説で繰り広げられた心理戦を藤原竜也や綾瀬はるかなど今注目の実力派俳優たちがどう演じるのか楽しみなところだが、映画公開まではまだまだ時間がある。夏の間に原作をじっくり読んでから、秋に映画館へ足を運んで、「インシテミル」を存分に楽しんでみてはどうだろう。
(新刊JP編集部/田中規裕)


【関連記事】  元記事はこちら
賛否両論の“本屋大賞”受賞作が映画化
箱根駅伝小説の決定版が映画化、10月31日全国ロードショー
さっくりと分かる『ライ麦畑でつかまえて』のストーリー

【新刊JP注目コンテンツ】
全米で大ヒットした一冊がいよいよ日本上陸。新刊JPで特集!
我々日本人に最も欠けていると言われる“人間力”とは