読書が無限に楽しくなる方法

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 あなたは小説をどう読んでいるだろうか。
 読み方なんて人それぞれだし、その方法にケチをつける気はさらさらないが、文字を追う際の意識を変えることで、ただストーリーを追うよりもはるかに読書が楽しくなることがある。

 マヌエル・プイグの『蜘蛛女のキス』がおもしろいのは、物語が作中で語られる「事実」ではなく、何層にも塗り重ねられた「意味」や「イメージ」で成り立っているからであり(事実で構成するとしたら、この物語は10ページもあれば十分である)、この「意味」「イメージ」はそのまま文学作品の「深み」と言い変えられる。

 このように、小説の中で語られる事実と事実を結び合わせる「意味」や、動作のひとつひとつに付随する「イメージ」に敏感になることで、読書の楽しさはストーリーを追うそれから無限に広がっていく。

 『大学教授のように小説を読む方法』(トーマス・C・フォスター/著、矢倉尚子/訳、白水社/刊)はその意味で、自分の読書がマンネリを感じている人に最適だ。「暴力」「セックス」「食事」などなど、小説によく登場する行為の意味・捉え方を軽妙な語り口で紹介しているので、もっと読書を楽しみたいという人は読んでみてほしい。
(新刊JP編集部/山田洋介)


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