「どうして、あんな人が評価されているの?」
 「どうして、あんな人が、高いお給料もらえているの?」

 会社を見渡すと、毎日、何をしているのかわからないようなことをやって、給料は一人前にもらう人がいます。あるいは、自分は動かないで、周りの人をこき使って成果を手にしようとする人がいます。さらに部下たちが何か新しいことをやろうとすると、仕事と面倒が増えるので、ことごとく否定して彼らの動きを止めてしまう人がいます。

 それでも本人の地位は安泰のままだったりします。

 こうした人たちを河合太介氏と渡部幹氏の著書では「フリーライダー」と呼んでいます。つまり「ただのり社員」のことです。最近、このフリーライダー問題で強いストレスを感じている人が非常に増えていることに気づかされます。

 実はフリーライダーの存在は、人類の狩猟時代からあります。ある意味、人が集団になると必然的に発生する宿命のようなものかもしれません。フリーライダーはその集団(組織)に余裕があるうちは、それほど大きな問題にはなりません。「そういう人がいるのはわかってはいるけど、まぁ、目をつぶっておいてあげよう」そんな寛大な対処が行われます。

 しかし、日本のいまの組織にそんな余裕はありません。かといって、声を大にして問題として取り上げることも難しく、ほとんどの人はその存在をストレスとしてためる一方なのです。

 従来のフリーライダーといえば、定年を控えたロートルのおじさんたちでした。出世の見込みがないので、あとは会社で余生をどう楽に過ごすかしか頭にない人たちです。正直、職場も戦力としては期待していないので、邪魔さえしてくれなければいい、という思いで付き合っていました。あとは、サボり技術に習熟した中高年、いわゆるサボリーマンといわれる人たちでした。しかし、現代は若い層にも広まっており、方法論やパターンが多様化しています。

 また、サボることがフリーライダーという認識だけでは済まされないようになってきました。それは成果主義の時代だからこそ増えたと思われる「奪う」という手段の広がりです。他人をうまく使って、おいしいとこだけ頂くという手法です。これも人へのただのりなので、フリーライダーといえます。

あなたのまわりには、このようなフリーライダーがいませんか? 自分しか見えていない人、自分さえ良ければいい人が増えたせいでしょうか。自発的な人、自己犠牲に富んだ人ほどこうした心もとないフリーライダーに精神的苦労をかけられているのではないでしょうか。



『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』
 著者:河合 太介、渡部 幹
 出版社:講談社
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