オフィシャルには何も決まっていない。ディエゴ・マラドーナ監督はまだアルゼンチン代表の指揮官だ。だが、直近の情報によると、サポーターの温かい出迎えも、ベンチにとどまることを同監督に納得させるには十分ではなかったようだ。マラドーナ監督は2011年7月までの契約を結んでいるが、「もう十分だ。私のサイクルは終わった。私は持てるすべてを尽くしたんだ」と話している。

マラドーナ監督は『クロニカTV』に対し、「今はただ休みたい。家族と楽しみたいんだ」とコメントした。だが、同監督からもAFA(アルゼンチン・サッカー協会)からも、正式な決定はまだ下されていない。『ナシオン』によると、AFAは「監督が考え直すことを願っているようだ」とのことだ。

代表チームのトレーナーで、マラドーナ監督の親友でもあるフェルナンド・シニョリーニ氏は、「マラドーナは南アフリカで死んだ。だが、明日からディエゴは不死鳥のように蘇るだろう。全員が、彼が残ることを望んでいる。だが、決めるのは彼だ。それは間違いない」と話している。

カルロス・テベスやゴンサロ・イグアインを筆頭に、すべての選手たちはすでに監督に残るように求めたという。『オレ』によれば、そこにはリオネル・メッシも含まれるようだ。同選手は自らの公式サイトで、「僕らのプレーは悪かった。たくさんのサポーターの期待を裏切ってしまった。僕の気分もすごく悪いし、打ちひしがれている。でもとにかく、サポートしてくれたみんなに感謝したい」とコメントした。

だが『オレ』は、サポーターが代表チームの帰国を熱烈に出迎えたことに対し、「何を祝うことがあるんだ?」と報道。「ディエゴが想像していた以上に盲目的に信頼されているのは明らかだ」と主張している。『ナシオン』も、「南アフリカでの失敗は改革を義務づけている」と、暗にマラドーナ監督の退任を要求した。

一方で、サポーターはマラドーナ監督の味方についており、代表チーム帰国時には、「ジャーナリストはテロリスト、ディエゴは去らない」と声援を送っている。