議員が「ワシの土地に入るな!」と道を封鎖…住民のライフラインを断ち切る

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韓国・京畿道の議員を務める男が、自身の私有地に属する村の道路を封鎖し、村の住民たちを困らせている。

突然、道を封鎖されてしまったのは、ソウル郊外にある20世帯ほどが暮らす小さな村。封鎖したのは先祖代々その村の入口付近に住んできたという男性議員で、昨年、先代から土地を受け継ぐと私有地である道路の一部を柵で封鎖してしまったという。

普通に考えれば私有地である以上、閉鎖しても何ら問題がないように思われるが、村では昔から使われてきた大切な道であり、突然封鎖されてしまってはライフラインが断ち切れてしまい大変困るのである。

この男性議員は「村にはもうひとつ小さな道がある」と話していて、道の封鎖は問題ないと主張している。実際、この村にはもうひとつ道があるそうだが、その道は車の行き交いもできない細いジャリ道であり、消防車などは入れないという。ある住民は「村で何度が火事が起きたが、消防車が入れず人が死んだこともある」と緊急車両が村に入れない状況に不安感をのぞかせている。

さらに、住民たちは男性が京畿道の議員でもあることから、「いくら自分の土地だといっても、道議員が住民の暮らしを不便にさせるなんて」と不満をもらす。住民のために尽くはずの議員が、むしろ住民を困らせるという状況になっているようだ。

韓国メディアの取材に、男性議員は「この道は村が作ったのではなく私の先祖が作ったもの。それを住民が利用してきただけ。道があったところには、住民のための文化院を作ったのでむしろ感謝されている」とコメントしており、道を再度開放するつもりは全くないらしい。また、村に消防車が入れないことについて問われると「それは国がやること」とバッサリと切り捨てている。

男性議員は住民から一般通行妨害容疑で訴えられており、今でも住民との葛藤は続いているそうだ。

参照:「私の土地を通るな」…京畿道議員、村の道路を閉鎖 - 聯合ニュース
参照:クォン議員、私有地を理由に道を封鎖 - SSTV


(文:林由美)

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