ルーフ監督はアルゼンチンの弱点を把握ずみ

ドイツ代表は土曜日のアルゼンチンとの準々決勝を前に30日に記者会見を行った。宿敵イングランドを破ってのベスト8進出を果たしたわけだが、4−1で勝利したその試合で2ゴールを決めたFWトーマス・ミュラーはイングランドの弱点を次のように指摘した。

「イングランドにはトップスターがたくさんいる。国際舞台では欠かせない選手たちだ。でも、チームにボスが大勢いると、同じ方向に進もうとしても難しいものだ。船頭多くして船山に登るというじゃないか。トップの人間ばかりじゃしょうがない、ハードワークをいとわない人たちも必要なんだ。それがイングランドの問題なんじゃないかな。選手たちには、チームのために1km余分に走ろうという気持ちが足りなかったと思う」

ファビオ・カペッロ監督が今後の若手起用を示唆したことについて、自らもまだ20歳のミュラーは、「イングランドにどれぐらいトップチームに入れる若手がいるのか知らないけど、もしいるのなら、必ずチームの水準は上がるはずだ。大事なのはチームとしての一体感を持ってプレーするチームを作ること。若い選手なら、もっと従順に求められていることをするだろうからね」と話した。

一方、ドイツ代表のヨハヒム・ルーフ監督は、イングランドに勝つための戦術を考える上で、「ジョン・テリーを守備ラインから引き出すことを考えて、うまく実行できた」と明かした。また、次の対戦相手のアルゼンチンについても、すでに弱みはわかっていると語る。

「アルゼンチンの弱点を見つけるのは難しい。すばらしい選手が大勢いるからね。彼らは私が優勝候補と考えるチームの一つだし、ここまで4試合を楽に勝ってきている。経験も豊富だし、攻撃的選手は大勢いるし、ゴールを決められる選手はリオネル・メッシだけじゃない。とはいえ、我々は彼らの弱みを見つけたよ。今、ここで明かす気はないけれどね」


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