さる6月25日(金)、カーペットの国内最大の産地である大阪泉州地区のカーペット企業で組織する「泉州カーペット工業懇話会」の年次総会と講演会が、泉佐野のホテル・レイクアルスターアルザ泉大津で開催され、平成不況を乗り切るための新年度方針が可決された。

ダニ騒動以来、下降線を辿る一方であったカーペットは、近年、快適空間という観点から見直され、特にタイルカーペット市場は堅調に推移している。しかし「一難去って、また一難」で、昨年あたりから低価格を武器にした中国カーペット企業の攻勢で、ビジネスホテルのカーペット市場を中心に苦戦を強いられている。
こうした状況下、堺緞通の伝統を受け継ぐ、我が国最大のカーペット産地・泉州地区の企業で構成する「泉州カーペット工業懇話会」は年次総会を開き、不況を打開するための諸方策を協議し、親睦会の開催などを含む新方針を満場一致で可決した。

総会は、最初に代表幹事のワールド敷物加工(株)大西取締役が挨拶し、続いて5月18日に急逝した(株)オーノ代表取締役社長の故大野稔氏を偲び全員で黙祷を捧げてから議事に入った。また総会の最後に、平成22年度春の叙勲で藍綬褒章を受章した辻川産業の辻川佳明社長に花束が贈呈(代理:山崎常務)された。
また、恒例の講演会は、インテリアビジネスニュース本紙「インテリア閑話」の執筆者でもあるインテリア文化研究所の本田榮二代表が「日本文化とカーペット」と題して1時間半講演した。先月、上梓した『インテリア業界の動向とカラクリがよくわかる本』の中でもインテリア文化について触れているが、今回の講演でも氏独自の歴史観に裏打された日本インテリア文化論を語り、出席者は一様に納得した表情で聴き入っていた。
講演会の後、会場を別室に移して懇親会が開かれた。日本絨毯?池崎社長の乾杯で始まった懇親会は終始和やかな雰囲気で進み、懇親という当初の目的を達成し終了した。