26日に行われた決勝トーナメント1回戦の2試合目、アメリカ対ガーナの試合は、延長戦の末にガーナが2−1で勝利し、初のベスト8に名乗りをあげた。

アフリカ勢で唯一グループリーグを勝ち上がったガーナは、開始5分、ハーウェイライン付近でボールを奪ったケヴィン・プリンス・ボアテングが一人で持ち上がりエリア際からグラウンダーのシュートを放って先制、前半は試合を支配する。

一方、アメリカは後半開始時に投入された攻撃的MFのファイルヘイバーがただちに決定的チャンスを得るが、これはGKキングソンの好セーブに阻まれた。ガーナは自陣深く引いて守りを固めたが、アメリカは62分にエリア内に侵入したデンプシーがジョナサン・メンサーに倒されてPKを得る。これをドノヴァンが決め、主将の3試合連続得点で同点。その後もアメリカが攻撃を仕掛けるが、二度のチャンスもキングソンに阻止され、1−1のまま90分を終了。

試合は大会初の延長戦に突入する。すると、試合序盤と同様、ガーナが延長前半早々にゴール。アユーのロングパスに抜け出たギャンがDF2人を振り切ってネットに突き刺し、勝ち越しに成功する。グループリーグ最終戦で劇的な決勝点を決めたアメリカはその再現をと、終盤にはGKハワードも上がってエリア内にクロスを次々と入れるが、いずれもゴールには結びつかず。ドイツ大会のグループリーグに続いて、ガーナの前に2−1で屈した。

ガーナは準々決勝では、韓国を破ったウルグアイと対戦する。

◇アメリカ 1−2 ガーナ
[得点] 5分:プリンス、62分PK:ドノヴァン(ア)、93分:ギャン




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