南アフリカ・ワールドカップでグループリーグ敗退となったイタリア。スロバキアとの最終戦で歴史的な醜態をさらしたイタリアだが、前を向くしかない。すでにチェーザレ・プランデッリ新監督の時代が始まるのだ。

マルチェッロ・リッピ監督は失墜の全責任を負った。だがGKブッフォンは、これが現在のイタリアサッカーのレベルだと話している。屈辱的な結果は、それを反映しているのだと。おそらく、真実はその中間にある。であれば、高齢化しただけでなく、疲れ切ってもいるメンバーの改革が必要となるだろう。

今回の23人のメンバーのうち、誰からリスタートし、早急に流れを変えるのに、誰を加えるべきなのか? プランデッリ監督の新代表チームは、早くも8月11日の親善試合で始動する。早急な変化が求められる中、今回のメンバーから代表に残る者、新たに加わる可能性がある者を検討しよう。ここでは中盤と前線がテーマだ。

中盤ではガットゥーゾが代表引退を明らかにしている。一方、カモラネージは新監督の下でも戦うとしているが、新しいサイクルにおいて彼に機会はなかなかないだろう。逆に、プランデッリ監督がピルロを諦めるのはありそうになりことだ。彼は若手ではなく、そのケガがリッピ監督にとって大きな代償となったが…。

今後もポストが確実なのは、デ・ロッシ、モントリーヴォ、マルキージオ。ケガさえなければ、彼らはウクライナとポーランドの共同開催となる2012年のEUROにいるはずだ。彼らよりも分からない状況にあるのがペペとパロンボ。ただ、ペペにはユヴェントスという絶好のアピール場所がある。

そのほか、中盤で新たな代表候補となるのは、中央ではカンドレーヴァ、ポーリ、ガッロッパ、プルゼッティ、ダゴスティーノ、ラッザリ、アクイラーニ。サイドではマンニーニ、パッラディーノ、マルキオンニ、チェルチ、アバーテというところか。

前線では、ディ・ナターレがもう子供ではなく、彼の冒険は今回で終わることになる。良いところを見せたクアリアレッラと、判断不可能だったパッツィーニは、“リストラ”されないだろう。逆にジラルディーノとイアクインタは再評価することになる。新加入候補はいつものメンバー。カッサーノ、バロテッリと、ミッコリ、G・ロッシ、ボッリエッロ、マトリといった選手たちだ。