どんな人にも本音と建前があります。会話をしている場面を考えてみてください。本音と建前のバランスはどうでしょうか。建前に終始していたりしないでしょうか?

 「それは仕方ないよ、本音をぶつけ合う会話なんて、そう簡単にできるわけがないじゃないか」

 たしかにその通りです。しかし、本音をしまい込んだままでは、おたがいの距離感が縮まらないのもまた事実。本音をのぞかせることで距離が近づき、親しさが増すのです。とはいえ、本音を引き出すのはなかなかやっかいです。

 たとえば、「奥さんと離婚したいと思ったことはありませんか?」なんて切り出したらどうでしょう。これでは相手が構えてしまい、建前が前面に出てきます。

 一方、こんな質問だったらどうでしょう。

 「いくら仲のいい夫婦でも、離婚を考えることもあるでしょうね」

 これなら相手が受け取る印象もずいぶん変わってくるのではないでしょうか。本音がでてくる可能性は十分にあります。「それはそうですよ。何年も夫婦をやっていれば、おたがいにカチンとくることもありますからね。まぁ、しかし、なんとかそれを乗り越えながら一緒に歩いていくというのが夫婦なんじゃないですかね」

 本音とともに夫婦観が語られ、そこからもっと深い話に進んでいくということもありそうです。実は「本音で語りたい」という心理が人間にはそもそもあるものなのです。

 仕事や会社での人間関係についても、「仕事がいやになったことはないですか?」「嫌いな上司はいませんか?」では建前の返事に終わり会話は広がりませんが、「仕事がいやになることだってあるでしょうね」「上司を嫌いだと思うこともあるでしょうね」なら、本音が顔をだし、会話は発展するもの。この質問ワザはとても便利ですから、「相手のホンネを必ず引き出す会話術」として、覚えておくと便利かもしれません。



『相手のホンネを必ず引き出す会話術』
 著者:本郷 陽二
 出版社:PHP研究所
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