「今の仕事にやりがいが持てない」
 「好きな仕事に携われていない」
 「なんとなくやる気が出ない」
 「仕事に意義が感じられない」

 などと感じながら転職を考えている人は意外と多いといいます。とりわけ若い世代の人たちに、「今の自分は本来の姿じゃない。だから、転職すれば本当の自分が見つかる」と思っている人が多く、「自分探し症候群」的な傾向も見られます。

 元転職雑誌の編集長である田中和彦氏は、今の若者は「しっかりした考え方とキャリアについての明確な戦略」なしに、「なんとなく転職でも......」という人が増えていると感じているそうです。田中氏は「なんとなく転職して、成功した人はいない」ともいいます。

 また、リーマンショック以降、低迷が続く景気のもとで、転職を前提に会社を辞めても、次の仕事や会社を見つけるのが非常に難しいのが現実。「好きな仕事」につくどころか、そもそも安定した生活すら営めなくなる可能性があるのです。

 失業期間が長くなってくると、精神的に追い込まれてしまい、ますます就職活動がうまくいかなくなってしまうことも。そんな負のスパイラルに陥るわけにはいきません。

 だから「会社を辞めようかな」「転職でもしようかな」と思っている人は、その前に「会社を辞めて転職したら、本当に好きな仕事に就けるのかどうか」を考えてみましょう。

 また、よく考えてみてください。あなたにとって好きな仕事がやれる会社は、今のあなたを本当に受け入れてくれますか? もし、あなたが今の自分ではまだ、「好きな仕事」ができる会社から求められないと思うなら、今の場所で求められる人材に自分自身を鍛え上げればいいのです。業界や業種が違っても、それは可能です。どんな仕事でも、業界や業種を超えて、基本となるスキルは共通する部分が多いものなのです。

 大切なことは、いきなり転職を考えるのではなく、自分の核となるスキルを磨くこと。近い将来、好きな仕事をするためにも、今いる場所でしっかりとキャリアを築くことが必要です。田中氏の著書『「好きな仕事」は会社を辞めずにやりなさい!』には、会社を辞めないで「好きな仕事」に近づくために、日常的に何を考え、どんな行動をすればいいのかを紹介しています。まずは、この書籍に手を伸ばすところから始めてみてはいかがでしょうか。「なんとなく転職して、成功した人はいない」という言葉の意味がわかるかもしれません。



『「好きな仕事」は会社を辞めずにやりなさい!』
 著者:田中 和彦
 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
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