日本が史上2度目となるワールドカップ(W杯)決勝トーナメント進出を決めた。24日に行われた南アフリカW杯グループリーグ最終節で、デンマークに3−1と勝利。日本の決勝トーナメント進出は、母国開催でベルギー、ロシア、チュニジアとのグループリーグを制し、ベスト16でトルコの前に屈した2002年以来のことだ。だが今回は、快挙だと言えるだろう。南アフリカの地では、岡田武史監督率いる日本には、母国で戦うアドバンテージがなかったからだ。

何より、日本は戦術的に完璧で、進歩した、面白くてスピーディーなサッカーをしている。日本がデンマークを下したのは、日本の方が強いから。ただそれだけだ。オルセン監督のデンマークは、醜態をさらしたわけではない。だが、まったくもってグループリーグ突破にふさわしい対戦相手につかまったということだ。

日本は適切な動きを見つけるのに約10分間を要した。序盤はサイドでデンマークの活発さに苦しめられる。特に両サイドに問題をつくられ、トマソンやベントナーへクロスを上げられた。しかし、試合は突如として変わる。松井のジャンピングボレーがGKセーレンセンにセーブを強いると、長谷部が素晴らしいシュートであわやゴールへと迫った。

デンマークもトマソンがグラウンダーのシュートで反撃するが、これはポスト横へそれる。そしてこれが、嵐の前にデンマークが見せた最後の躍動となった。デンマークは2本のFKの前に沈むのだ。1本目は、FKのスペシャリスト本田。約30メートルの距離から見事なシュートで、気をそらしていたセーレンセンを驚かせた。今回は、ジャブラニの影響もほとんどない。GKのミスだった。一方、日本のGK川島は注意深く、トマソンを阻んで同点となるのを防ぐ。17分の先制点に続き、セーレンセンがまたも失点を許したのは、30分のことだった。今度は彼の責任でもない。遠藤の巻いたFKは、セーレンセンが届くことのできないものだった。

結果だけではなく、日本が完全に支配していたのは、ディフェンス面でも同じだった。激しいプレッシングにより、オルセン監督は前半のうちにスピードのないヨルゲンセンを下げ、J・ポウルセンを投入することに。後半の序盤にはエリクセンとラーセンも送りこむ。だが、試合の様相は変わらない。むしろ、遠藤のもう1本のFKがポストを叩いていなければ、試合は完全に終わっていただろう。

試合終了まで10分近くとなり、再びゲームが開かれる。日本のキャプテンである長谷部が、エリア内でアッガーを倒してしまい、PKを献上。PK自体はGK川島が止めたのだが、トマソンがこぼれ球を自ら押しこんだ。だが、同選手はこのプレーでケガをしてしまい、デンマークは10人での戦いを強いられることとなる。

デンマークは少なくとも追いつけるかに思われたが、その前に日本の3点目が生まれる。非常に高いクオリティーの試合の主役となった本田が、エリア内でドリブル突破し、岡崎に絶妙のアシスト。岡崎はボールをゴールに流し込むだけで良かった。

そして、これで試合終了。決勝トーナメント1回戦で対戦するパラグアイは、このチームを過小評価しない方が良い。日本はとてもバランスが取れている。スタイルのぶつかり合いが楽しめるだろう。