グループFで2試合を終えて首位のパラグアイは引き分けで次に進めるが、最終戦の相手ニュージーランドは勝たなくてはならない。しかし、前半のニュージーランドは積極的に前に出ることはない。パラグアイの攻撃陣、サンタクルス(マンチェスター・C)、バルデス(ドルトムント)、カルドーソ(ベンフィカ)のスリートップを警戒してか、まず守備からということらしい。

当事者ではない、日本人にとって前半のハイライトは41分にサンタクルスにイエローカードを出した西村主審の判断だ。サンタクルスのプレーの後に、選手が交錯していただけに、イエローの対象はそちらかと思われたが、主審はしっかりサンタクルスがニュージーランドの選手の足をむんずと踏んでいたの見逃さなかったのだ。

後半に入り、もう一つの試合でスロヴァキアがイタリアをリードしたのを知っても、ニュージーランドはまだ動き出さない。一方、パラグアイは再三チャンスを作るものの、ゴールは割れない。69分にニュージーランドは秘密兵器のFWウッド(ウエストブロム)を投入し、徐々に動き出す。しっかり守って、最後の最後に1点をいれて逃げ切るといういつものパターン。基本的な力が落ちるチームの勝つための立派な戦略だ。だが、パラグアイの守備は堅い。ニュージーランドの攻撃をしっかりはね返し、スロヴァキアやイタリアが犯した点を取られるようなミスはせず、0−0で終わり、1位通過を決めた。

◇パラグアイ 0−0 ニュージーランド

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