働き始めて3カ月以内の新人アルバイトのうち1カ月で「辞めたい」と思った人が4割、そのうち「職場の不満を周囲に伝えない」は半数以上――求人情報サービスを運営するインテリジェンス(東京都千代田区、高橋広敏社長)が、新人アルバイト100人に「仕事で辞めたいと思った経験とその理由」に関する調査を実施した。

 アルバイトで働き始めて3カ月以内の男女100人に、現在のアルバイトを辞めたいと思った経験があるか聞いたところ、「ある」は全体の34.0%となった。

 就業期間別では、働き始めてから現在「1週間未満」の人では21.1%、「1週間以上1カ月未満」では33.3%、「1カ月以上」では43.3%となっており、就業し時期が経つに従い「辞めたい」と感じる割合は上昇し、1カ月後には4割以上の新人アルバイトが「辞めたい」と感じたことがあることが分かった。

 辞めたいと思った理由は、「給与が低い」、「上司や店長・リーダーと合わない」がともに29.4%で最多。次いで「仕事が楽でない・疲れる」(26.5%)、「長い期間働ける仕事でない」(17.6%)、「上司や店長・リーダーが面倒を見てくれない」(14.7%)と続き、人間関係に関する回答が上位で目立つ結果となっている。

 辞めたいと思ったことがある人にその時どんな行動をとったのか聞いたところ、「何もしなかった」が51.5%と最多。次いで「あきらめた・受け入れた」(37.9%)、「相談したいと思っているが、まだ相談をしたことはない」(9.1%)となった。 職場に不満を持ってもほとんどの人は周囲に伝えず、不満を解消することなく働き続けているようだ。

 同社の奥山 真「an」編集長は、調査結果について「新人アルバイトの3割以上が職場に不満を持ちつつも解決せず働き続けている実態が明らかとなりました。これは、雇用情勢が好転し、求人数増加により求職者の選択肢が広がれば転職する就業者が職場に多く潜んでいるということになります。そういった新人が抱えている不満を表面化することは少ないので、処遇改善や研修といった条件面の改善にとどまらず、十分にコミュニケーションをとり問題点を把握した上での働く環境づくりを考える必要があります」と指摘している。

 広島マツダ本社工場で起きた自動車暴走事件も、期間従業員の職場への何らかの不満が原因ではないかと報道されているが、アルバイトも含めた職場のコミュニケーション、また採用時の適性判断などにも配慮が欠かせない時代になっている。

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