19期連続の増収増益を達成したトリンプ元社長の吉越浩一郎氏は、「ワーク・ライフ・スリープマネジメント」が必要だといいます。「眠る」ことの重要性を自身の経験からアドバイスしています。

 忙しいビジネスマンが一番犠牲にするのが睡眠。遅くまで仕事をしていても、翌朝は同じ時刻に出社するのですから、削られるのも当然。

 「若いうちは多少寝なくても大丈夫」と思っている人も多いでしょうが、知らず知らずのうちに習慣が身についてしまい、体を犠牲にする生き方に慣れてしまいます。「人間は習慣の生き物」というくらい、一度ついてしまった生活習慣は変えられません。今日からたっぷり寝る習慣を心がけてみてはどうでしょうか。

 「ワーク・ライフ・スリープ」という三要素のバランスは「8・8・8」がベストだと吉越氏はいいます。1日のうち8時間仕事をして、私生活に8時間を費やし、残りの8時間で寝る。乱暴な言い方をすれば「人生と仕事の両方を充実させたいなら8時間寝ろ!」ということです。

 こんなことを言うと「仕事が忙しくて8時間も寝られません」と言う人が必ずいますが、健康年齢を縮めてしまうことや、定年を迎えたときに仕事と一緒にすべてを失ってしまうなど、さまざまな問題が起こる可能性があります。人生全体のマネジメントがうまくいかなければ、いずれにしても豊かな人生とはほど遠い結末が訪れるでしょう。

 作家であり経済学者でもある堺屋太一さんは、1日を「6・6・6・6」の4つに分けているそうです。睡眠(スリープ)と私生活(ライフ)は同じですが、残りの2つを「インプット」と「アウトプット」に使うそうです。普段、私たちは膨大な情報に触れていながら、自分に必要なインプットは十分にできないもの。新聞や本を読んだり、人から話を聞いたり、映画館や美術館、博物館にでかけるなど、いわゆるインプットの行動はかなり意識的に行わなければすぐに不足してしまいます。

 その点で1日の4分の1を「インプット」に使うのは有効な方法だといえます。

 とはいえ、大切なのは「ワーク」と「ライフ」のバランスを取る世間的な風潮に「スリープ」という体力維持の項目をつけ加えること。仕事と人生を充実させるための土台は、紛れもなく体力なのです。

 あなたは、ちゃんと寝ていますか?



『あなたはなぜ働くのか 』
 著者:吉越 浩一郎
 出版社:大和書房
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