「君にふさわしいものに勝つために、レアル・マドリーへおいでよ」

英紙『サンデー・スター』を通じ、レアルMFカカーがリヴァプールMFスティーヴン・ジェラードにメッセージを送った。確かに、今シーズンのレアルはあまり喜ばしいシーズンを送ることができなかったが、ブラジル代表のスターは、今年すべてが変わると考えているようだ。特に、ジョゼ・モウリーニョ監督が就任したのであればなおさらである。

「ジェラードはマドリーでプレーできる数少ない選手の一人だ。彼はそうするべきなんだよ。マドリーでプレーしなければ、キャリアにおいて何かが足りないようなものだからだ。このユニフォームは本当にスペシャルだからね」

モウリーニョ監督はこれまで少なくとも3度、リヴァプールのキャプテンであるジェラードの獲得を試みている。常に結果は良くなかったが、今年はリヴァプールがひどいシーズンを送ったことで、ジェラードにリーガ移籍を説得させることができるかもしれない。

また、モウリーニョ監督は古巣インテルの選手もレアルに呼びたいと望んでいる。昨日まではDFマイコンとFWディエゴ・ミリートの名前が騒がれていたが、ここへ来てMFヴェスレイ・スナイデルも候補とされるようになってきた。スナイデルにとって、レアル移籍は古巣への復帰ということになるが…。

一方で、スペイン『アス』は、モウリーニョ監督がクラブに対し、バイエルン・ミュンヘンMFバスティアン・シュヴァインシュタイガーの獲得を求めたと報じた。ジェラードやローマMFダニエレ・デ・ロッシの獲得が事実上不可能だと思われることから、シュヴァインシュタイガーを狙っているという。

だが、シュヴァインシュタイガーとバイエルンの契約には、5500万ユーロ(約61億8000万円)の違約金設定がなされている。レアルにこの金額を支払うつもりはない。実質的な同選手の評価額は、3000万ユーロ(約33億7000万円)前後だと見られている。

モウリーニョ監督はクラブ幹部に対し、「あまりに高すぎるなら、自分で生み出す方が良い」と話したそうだ。代役として報じられているのは、アスレティック・ビルバオのハビエル・マルティネス。21歳という年齢からも、良いオプションと見られているようだ。