「同期やほかのチームよりもいい結果を出したい」
 「会議やミーティングで、みんなに賛成してもらえるような妙案を出したい」
 「社内だけでなく、社外でも一目置かれる人になりたい」

 こんな悩みや希望を持っている人は多いと思います。では一体どうすれば、ビジネス人として「牙」を研ぐことができるのでしょうか。

 その一つに「アウトプット能力」の向上があります。ベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』の著者である奥野宣之氏は、アウトプットの能力向上のためには、書くことが必要だといいます。

 書くのはブログでもメールでもなんでも構いません。ただし、書いている途中で、
 「どんなノリで書けば気持ちが伝わるだろう?」
 「もっと的確な言い回しはないか?」
 「どんな文章展開にすれば理解してもらえるか?」

 と、悩みつつ「ああでもない、こうでもない」と時間をかけなければあまり意味がありません。

 とは言え「悩みつつ書く」のは疲れます。明日の仕事に備えて早く寝なきゃならないのに「何時間かかっても、何度でも書きなおす」というのは現実的ではありません。そこで、一定の時間で、着実な成果が出る方法があります。

 それは、新聞のコラムを書き写すこと。「写経=書き写し」は古くからある文章修練の方法。「本を写す」というとストイックな感じですが、短いコラムならばテンポ良く短時間で作業できます。

 新聞コラムとは、一面に載っている短い時事読みもののこと。朝日新聞では「天声人語」、読売新聞は「編集手帳」、日経新聞は「春秋」、産経新聞は「産経抄」、毎日新聞は「余録」と、全国紙には必ずあるコーナーです。新聞コラムのメリットは下記のとおりです。

●毎日、新聞という「モノ」として届くので忘れにくい
●600字と短いので、15分で書き写せる
●構成は必ず4段階の「起承転結」とわかりやすい
●文章に個性や変なくせがないので安心して写せる
●マスコミで使われている一般的な表記や言い回しが身につく
●毎日、最新の話題が届くので古い話にならない
●政治や歴史、現代史に対する理解が深まる
●ウェブや携帯電話からでも読めるので出張先や海外でも作業できる

 毎日、文章に集中することができなくても構いません。何日かに一回、「そうか、こう書くのか」という発見ができれば十分なのです。

 アスリートが毎日トレーニングするように、ビジネスパーソンも自己成長のためのトレーニングが欠かせない時代です。空き時間を使って手軽にできる「自分だけの工夫」を続けていれば、あなたの仕事も変わるのではないでしょうか。ぜひ、今日のの朝刊から試してみてください。



『仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト』
 著者:奥野 宣之
 出版社:ダイヤモンド社
 >>元の記事を見る





■ 関連記事
日本代表はW杯でおもいっきり惨敗すべき!?〜『敗北という収穫 』(2010年6月5日17:00)
森見登美彦、190人の大学生にモミクチャ〜『2010大学読書人大賞』(2010年6月4日20:14)
「商品を売らない」で営業成績を9倍に伸ばす〜『幸せの新しいものさし 』(2010年6月4日15:21)


■配信元
WEB本の雑誌