アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ監督と韓国の許丁茂監督が、17日に行われる両チームの対決を前に早くも「舌戦」で火花を散らした。マラドーナ監督から「テコンサッカー」発言が飛び出したことについて、韓国メディアは「意図的な挑発である」と、大きく取り上げている。

 マラドーナ監督は16日に行った記者会見で、韓国の選手がキックなど危険な反則プレーをした場合、審判は積極的に対処すべきと注文した。韓国を皮肉ったこの「テコンサッカー」発言は世界中のメディアから注目を浴びた。その4時間後に記者会見に臨んだ許丁茂監督に対し、「テコンサッカー」の質問が繰り返し飛び出たという。

 その記者会見で許丁茂監督は「サッカーは口けんかではない」と一蹴し、今の韓国代表の実力は強豪チームとも堂々と戦えると主張した。そして、「テコンサッカー」発言の背景にある1986年メキシコ大会での自身のプレーについても「『テコンドー』をしたら退場させられたはず。警告すら受けていない」と説明した。

 記者会見のこのやりとりや、海外メディアの熱い反応を紹介した韓国メディアは「戦略と暴力の見分けがつかないマラドーナ」「失敗に終わったマラドーナの心理戦」などの見出しで、マラドーナ監督の意図的な挑発も許丁茂監督には通用しないと伝えた。

 マラドーナ監督と許丁茂監督は1986年のメキシコワールドカップで対戦し、因縁の相手になった。当時、マラドーナ監督はアルゼンチンのエース、そのマークを任された許丁茂監督が足でキックしたと主張し「テコンドーかサッカーか分からない」と非難した。その因縁の相手が2010年南アフリカの舞台で監督対決として対決を繰り広げる。(編集担当:金志秀)



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