スタジアムを揺るがす大音量でワールドカップを盛り上げている南アフリカのラッパ「ブブゼラ」。「チームメイトへの指示の声が通らない」などという選手からの苦情や、視聴者からの苦情により各国の放送局でブブゼラの音をフィルターする動きもあるようですが、テレビで観戦していて自分も一度は吹いてみたいと思った人も多いかもしれません。

そのブブゼラの発明者を自称するカイザー・チーフスFCサポーターのFreddie "Saddam" Maake氏はかなりユニークな人物のようです。Maake氏が「誰もブブゼラを止められない」「オレが生きている限りブブゼラは死なない」などと熱くまくしたて、レポーターを圧倒してしまっているインタビュー映像を紹介します。

詳細は以下から。YouTube - The end of the vuvuzela discussion - http://www.roadto2010.net


「ブブゼラ歴はどれくらいですか?」とたずねられると……


「20 years. I'm the founder of vuvuzela, I'm the owner of vuvuzela, the name "vuvuzela" comes from me.(20年。オレはブブゼラの発明者でオーナー。ブブゼラって名前はオレが付けた)」とまくし立てるMaake氏。


「If somebody say vuvuzela is wrong, I must be the first man to be arrested.(ブブゼラが悪いっていうんなら、まず最初に逮捕されるのはオレだ)」と熱弁するMaake氏。その勢いは誰にも止められません。


「誰もブブゼラを止められない。ブブゼラはおれたちの文化だ」と主張するMaake氏。ちなみに「Vuvuzela is our bloody culture」の「bloody」は主にイギリスおよび旧大英帝国植民地圏で、アメリカ英語圏でいう「fuckin'」のように使われます。怒りのスピーチ中もMaake氏は1度も「fuck」や「shit」と言いませんが、それなりに乱暴な言葉遣いです。


「オレはとても怒っている。ブブゼラを吹くのは文化なんだ。応援して、おれたちはアフリカ人だって示すためのね」と語るMaake氏の後ろをブブゼラを吹く若者が通り過ぎます。


マンデラ元大統領はブブゼラが大好きだ。ゼップ・ブラッター(FIFA現会長)もブブゼラが大好きだ。新しい大統領ズマだってブブゼラを吹く」


「オレは死ぬまでブブゼラを吹き続ける。みんなブブゼラを吹くべきだ。オレが生きている限り、誰もブブゼラを止められない。ブブゼラが禁止される日が来たらオレは逮捕されてやる」


「ブブゼラは我々のものだ。ブブゼラは武器じゃない。伝統的な、金のかからない娯楽だ。ブラジルにはブラジルのドラムがあるし、ナイジェリアにはナイジェリアのドラムがある。そしておれたちにはブブゼラがある」とMaake氏。レポーターは「オーケー……」とあいづちを挟むのがやっとです。


「言いたいことはよくわかったよ。良いスピーチだ。ありがとう」とレポーターが締めくくると、「Long live vuvuzela, long live! Viva vuvuzela, viva!」とブブゼラ万歳を叫ぶMaake氏。実に見事な演説でした。


それでもブブゼラの騒音は耐え難いという人には、アクティブ・ノイズキャンセリングによるAnti Vuvuzela Filterなども販売されているようです。お金をかけたくないという人は、試合のビデオなどからサンプリングしたブブゼラ音にAudacityなどの音楽編集ソフトで逆位相(Audacityの場合は「効果」から「上下を反転」機能を利用)のトラックを自作してみるのもよいかもしれません。


また、テレビにイコライザーが付いている場合は、300Hzチャンネルのレベルを0に下げ、その近くのチャンネルを上げるだけでも効果があるそうです。

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