いま街では「山ガール」なるファッションスタイルが流行しています。

 山ガールとは、アウトドアブランドやアウトドア系アイテムで固めている女性のこと。ストリートブランドを中心にしたコーディネイトで、ライトな感覚で「アウトドア」を取り入れているのが特徴です。野外音楽フェスティバルなどでもよく見かけます。

 そんな「山ガール」とは一線を画す「本格アウトドア派」。彼らにとって、アウトドアウエアやアイテムなどは、自分の命を守る大切な"パートナー"だといっても過言ではありません。自然のなかで人間は無力だからです。

 そこで『実戦主義道具学2』という雑誌の出番です。これはモノ・マガジンで14年の長きにわたり続く連載企画をまとめたもの。一人のアウトドアライターがブランドやトレンド関係なく、まさに「実戦主義」として使えるモノとその歴史を紹介しています。

 たとえば、ランタンのトップブランド「コールマン」。まずは、そのコールマンの歴史をひも解いてみましょう。

 1900年の米国の農村部では、ほの暗い灯油ランプが主流でした。W・C・コールマンは「いま人々に必要なのは働き、そして本を読むための灯である」と考え、16個のガソリンランプでレンタル業をはじめました。代金は週1ドルで、その機能に自信をもつコールマンは「機能しなければ支払不要」という約束をあげ、好評を博したそうです。

 やがて彼はランプの自社生産を開始。1914年には初めてのマントル方式のランタン「コールマン・アークランタン」を開発し、その白く眩い光から「真夜中の太陽」と呼ばれるようになりました。このマントルを発光体に使う方式はもちろん、ポンピングによって加圧した空気でガソリンを噴出させる構造は、現在でも受け継がれている優れた機能です。

 二度の大戦では軍に多数のランタンやストーブを納入。その高性能ぶりは、世界に知られるようになりました。1960年以降はボーイスカウト活動を支援し、アウトドア市場を開拓していきます。現在、カンサス州ウイチタに本拠を置くコールマンは、いまもランタンのトップブランドで、大光量を発する最新のチューブマントル式ランタンはフィールドの新定番になっています。

 残念ながら、通称「赤ランタン」と呼ばれる200Aは1984年に生産中止になりましたが、1993年に復刻版である「200B‐743J」が発売されました。200Bは「シーズンランタン」として毎年冬に限定販売されています。年ごとにカラーが変わるのも楽しみの一つ。2010年は"フォレストグリーン"で価格は2万6250円。機能する道具として、コールマンのランタンを傍らにおいておくことはアウトドア愛好者にとっては、多くの安心を与えるのではないでしょうか。

 『実戦主義道具学2』を読めば、この夏のアウトドアに持って行きたいアイテムがきっと見つかります。



『実戦主義道具学 2』
 著者:ホーボージュン
 出版社:ワールドフォトプレス
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