殴って蹴る黒帯柔術家=エヴァン・ダナム。予想以上の完成度の高さを誇る

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12日(土)にカナダのバンクーバー、ジェネラル・モータープレイスで行なわれるUFC115「LIDDELL vs FRANKLIN」。PPVマッチにはミルコ・クロコップ、マーティン・カンプマン、カーロス・コンディットらが出場するも、2試合が組まれた SpikeTVカードのライト級は、それ以上の好試合が期待できる。

SpikeTVカード、最初の試合はUFCライト級の未来を開いたTUFシーズン5、準決勝敗退のマット・ワイマンと、TUFシーズン6ウィナーからライト級転向を果たしたマック・ダンジグの一戦だ。

UFC正式デビュー後、2試合目で日本の小見川道大を破ったワイマン、その後ブラジルの強豪チアゴ・タバレスをKOで下すも、ジム・ミラー&サム・スタウトに連敗を喫し、このダンジグ戦が仕切り直しの試合となる。

対するダンジグもジム・ミラーに敗れた試合を含め、一度は3連敗を経験。2月のジャスティン・ブコールズ戦で勝利を上げたが、これまでのUFC戦績は3勝 3敗のイーブンだ。

LAのPKGジムで、ダン・ハーディやスティーブ・マグダレノ、さらにはウェルター級キング・オブ・パンクラシスト宇良健吾らと汗を流すダンジグ。ボクシング+スプロール&テイクダウンという北米MMAの主流をいくスタイルの持ち主だが、寝技の切れも抜群のものがある。

次期TUFはライト級とライトヘビー級となり、ここで勝ち星先行を勝ちとらなければ、TUFウィナーといえども、今後の契約に関わってくる大切な試合となるだろう。

また、ある意味、メインカード以上の興味が持たれたことでSpikTVラインナップに加わり、PPVへの関心を高める役を担うこととなったのがタイソン・グリフィン×エヴァン・ダナムのライト級戦だ。

デビュー3戦目でユライア・フェイバーにKO勝ちを収め、UFCで戦うようになり4年近くになるタイ・グリは、オクタゴンで7勝2敗の戦績を残している。 2つの敗北は現世界王者フランキー・エドガーと、元世界王者ショーン・シャークに敗れたもので、7つの勝利のうち5勝がブラジリアンから挙げた柔術キラーでもある。

圧倒的なフィジカルの強さと、高さの同じ打撃とテイクダウンを武器に、15分間フルに戦っても動き続けることができるスタミナを持つ。そんなタイ・グリとの一戦に挑むダナム。両者はエクストリーム・クートゥアーに籍を置いており、この試合は禁断の同門対決という側面を持っている。

共に元の所属先から、プロとして根城をラスベガスに求めた上でエクストリーム・クートゥアーに属するようになったのとの同様に、プロとして、この同門対決を受け入れたようだ。

アグレッシブなタイ・グリを相手に、ダナムがこれまで見せてきた、全局面での軸がぶれないファイトを展開できるか。テイクダウンを許し、グラウンド戦を避けられるような試合に持ち込まれると厳しいが、MMAキャリア10連勝中のダナムはタイ・グリを破る力を十分に有しており、完成度の高いMMA戦が見られそうだ。

■UFC115「LIDDELL vs FRANKLIN」全対戦カードは下記の通り

<ライトヘビー級/5分3R>
チャック・リデル(米国)
リッチ・フランクリン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ミルコ・クロコップ(クロアチア)
パット・バリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
パウロ・チアゴ(ブラジル)
マーティン・カンプマン(デンマーク)

<ヘビー級/5分3R>
ギルバート・アイブル(オランダ)
ベン・ロズウェル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット(米国)
ローリー・マクドナルド(カナダ)

<ライト級/5分3R>
エヴァン・ダナム(米国)
タイソン・グリフィン(米国)

<ライト級/5分3R>
マック・ダンジグ(米国)
マット・ワイマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
デビッド・ロワゾー(カナダ)
マリオ・ミランダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイムス・ウィルクス(英国)
ペーター・ゾボタ(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
クロード・パトリック(カナダ)
ヒカルド・ファンク(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェシー・レノックス(米国)
マイク・パイル(米国)