2011年3月卒業予定者の採用見込みについて、前年度に比べ「増加」と回答した企業は22.3%、「減少」は22.1%で、ほぼ同数となり、採用拡大が限定的なことが分かった。新卒採用広報メディアを運営するディスコ(東京都文京区、小坂文人社長)が、8日、全国の主要企業1万2594社を対象に、2011年3月および2012年3月卒業予定者の採用活動に関する調査結果をまとめ発表した。調査期間は、5月10日〜17日、1298社から回答を得た。

 調査によると、2011年度の採用見込みについて、2010年4月入社者に比べ「増加」との回答は22.3%、「減少」は22.1%でほぼ同数だった。「採用予定なし」の数値はすべての属性で前年同期を上回った。

 さらに「採用予定なし」を従業員規模別にみると、従業員1000人以上の大手企業のみ、前年の4.8%から3.7%へとわずかながら改善したものの、中堅・中小企業では悪化している。

 就職浪人生からの新卒採用への応募について、「応募があった」と回答した企業は全体の36.5%、また「応募があった」企業のうち、「内定を出した(予定を含む)」企業は14.1%だった。 

 これを従業員規模別にみると、従業員1000人以上の大手企業で割合が最も高く、25.4%に上った。さらに就職浪人生の入社予定時期は「2011年4月」(現在就職活動中の学生と同時期)が70.7%を占める一方で、残り約3割の企業が4月入社者と別枠で9月までの入社を予定していることが分かった。

 2012年度の採用市場についての予想を聞いたところ、「拡大する」が25.4%、「縮小する」が8.6%、「あまり変わらない」が66.0%で、先行きを懸念しつつも若干の景気回復を見込む結果といえそうだ。
採用見込み

採用計画を見直し 就職活動の早期化が企業リスクに
2011年卒学生の4月の内々定は約3割
第1志望の会社に入社できた新入社員が6年ぶりに減少

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