大ベストセラー!話題の「速読」本の著者に聞く、本当に“使える”速読術(2)

写真拡大

 本を人の2倍、3倍の速さで読めたら、情報収集のスピードが格段に上がる。それゆえ、いわゆる「速読術」を身につけたいと願う人は多いのだが、文章を目で追うスピードは上がっても、情報が記憶されなければ読んだ意味がない。
 読んだ内容がきちんと頭に残り、アウトプットに活かすことのできる“本当の”速読法とはどんなものなのか?前回に引き続きベストセラー・『世界一わかりやすい「速読」の教科書』の著者・斉藤英治先生にお話を伺った。

◇ ◇ ◇

■“速読”とは何か?
―多くの方が「速読」のトレーニングにチャレンジしているかと思いますが、そのような方々がトレーニングを始める動機として、どのようなものがあるのでしょうか。

斉藤「私は企業相手に速読の研修をしているのですが、受講者を見ているとやはり仕事に役立てたいという動機が多いです。現代は処理しなければならない情報の量が多いので、本や書類を速く読めるようになりたい、と思う方が多いのではないでしょうか」

―確かにトレーニング次第で欲しい情報が短時間で手に入るようになるというのは魅力的なことでしょうからね。

斉藤「そうですね。だから私は日本人みんなに『速読』を覚えてほしいです。昔は効果的な速読法がなかったのですが、今は役に立つ速読法が確立しています。私の本は『速読術』を集約したものになっています。前半は速く音声を聞くことで頭の回転を良くするということ、後半は役に立つ速読法とは何か、ということを書いています」

―「速読」ができることによって得られる情報の量が増えるかと思いますが、それに伴ってアウトプットの量も増えるのでしょうか。

斉藤「はい。どんどん自分に必要な情報を入れて、それを脳内で別の情報と結びつけることで、価値あるアイデアや企画を素早く生産できるようになります。情報を得ても右から左に流してしまわずに、脳内で情報を組み合わせて新しいアイデアとして出す。そのためには必要な情報を目的を持って入れていくことが重要です」

―「必要な情報」とおっしゃっていましたが、個人にとって必要な情報とはどのように見分けて行けばいいのでしょうか。

斉藤「何が必要かということは人によって異なりますし、見つけ方も異なります。ただ、読書なり勉強なりをすればするほど、自分に欠けている知識、つまり必要な知識が何なのかがはっきりしてくるものだと思うんです。必要な知識がわかればそこを埋めていけばいいだけなので。
私の速読術の目的はただ速く読むことではありません。限られた時間の中で、自分に最も必要な知識を獲得して糧にする、それによって脳を活性化し、心を充実させて、生活や仕事に反映させていくのが目的です。だから大事なのは、自分にとって一番大事な情報をいかに素早く探すかという点ですね」

―こういった本が売れているところをみると、速読に関心を持っている方は多いのかもしれませんね。

斉藤「そうだと思います。日本人は今元気がないでしょう、だから速読術を身につけてどんどん良い知識を仕入れ、斬新なアイデアを考え出し、世界で活躍してほしいと思っています。この本がその起爆剤になればうれしいことですよね」

(第1回 「速読学校に通ったが、実用性のある速読は身につかなかった」 を読む)
(第3回 “速読”を身につけることで様々な効果が期待できる を読む)

【関連記事】
【連載】速読本って本当に効果あるの? 新刊JPニュース編集部記者が体当たりで実験!その1
読書のすすめ 井手良平さんに聞く『仕事の極意はスポーツ選手から学べ、プロの極意がわかる3冊』
“読書は手軽で効果的な自己投資である”―【書評】『お金を稼ぐ読書術』

【新刊JP注目コンテンツ】
こんなの、はじめて?(新刊ラジオ 第1147回)
ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!(新刊ラジオ 第1146回)