大ベストセラー!話題の「速読」本の著者に聞く、本当に“使える”速読術(1)

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 圧倒的なスピードで文章を読むことができる「速読」。
 身につければ、主にビジネスシーンで圧倒的な効果を発揮するに違いないこの能力は、文章を追う速さ、すなわち目の動きの方を重視しがちだが、実はそれは間違いであるという。
 誰にでも実践可能な速読術とはどんなものか?
 今回は著書、『世界一わかりやすい「速読」の教科書』が大きな反響を呼び、ベストセラーとなっている医学博士の斉藤英治先生にお話を伺った。

◇ ◇ ◇ 

■「速読学校に通ったが、実用性のある速読は身につかなかった」
―まず、斉藤先生が「速読」に目覚めたきっかけがありましたら教えてください。

斉藤「今から24年前、私が46歳の時のことなのですが、当時仕事が非常に忙しく、毎日回ってくる大量の書類を読まなければならない状況でした。それに加えて、仕事の性質上、本もたくさん読まなければなりません。それで、速く読まなければならないという必要性が生じて夜間の速読学校に通ってみたわけです。当時の『速読』というと“目を速く動かす訓練”が主体で、私が通った学校で教えていた速読法もそうでした。このやり方はあまり身に付かなかったので、自分で新しい速読の方法を開発したというわけです」

―身に付かなかったというのは、速く読めるようにはならなかったということでしょうか。

斉藤「目を動かすスピード自体は速くなりました。私はその学校で一番成績が良くなり、講師の免許までもらいましたから。だけど、本の内容が頭にサッパリ残らなかったんです。情報が記憶できず、仕事にはほとんど役に立たなかったんですよ」

―よく耳にする速読法として、本のページを斜めに読むというものがありますが、こちらもあまり効果がないものでしょうか。

斉藤「効果がある場合もあると思いますが、誰にでもできるものではないと思います。こういうやり方は一言一句読み落とさずに、読むスピードを速くしていくという方法で、挫折してしまう人が多いのではないのでしょうか」

―斉藤先生が開発した速読法はこれとは対照的で、一言一句読み落とさずに、というものではないですよね。

斉藤「そうですね。24年前に速読教室に通った時は、実用的な速読を身につけることはできませんでしたが、読むスピードを速めることは大事だとは変わらずに思っていました。そして、その後アメリカに出張し、そこで“スピードリーディング”に出会ったんです。これはしっかりしたもので、ビジネスマンはもちろん、会社の重役や大統領など、多くの人が学んでいました。それで私もスピードリーディングの本やテープをやってみたら意外に実用的だったので、私は欧米型の速読法を体系的に学びました。
実用的な速読法というのは、速く読んでも内容を理解でき、その後のアウトプットに繋がるということ。アメリカに行ったことで、仕事や人生に役立つ速読法があることを知りました。それが私の速読法に繋がっていますね」

(第2回 “速読”とは何か?につづく)

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