女性宇宙飛行士の山崎直子さん。とても39歳で一児の母とは思えない美貌でも話題になった彼女ですが、宇宙飛行士になるために過酷な訓練を積んでいたことはあまり知られていません。その訓練内容の一部が、山崎さんの著書『何とかなるさ! ママは宇宙へ行ってきます』で紹介されています。

 スペースシャトルに搭乗する宇宙飛行士になるには、NASAが行っている規定の訓練を修了しなければなりません。そのなかでもT-38ジェット練習機を使った飛行訓練は、最初の2年間で年間100時間、以降も年間48時間以上行うことが義務づけられた重要な訓練。この訓練は、2人乗りの前の座席にパイロットが、後ろの座席に宇宙飛行士が乗り、ミスが許されない状況のなかで地上と交信し、さまざまな課題をこなしながら飛行機を操るというもの。

 聞いただけでも手に汗握る緊張感が伝わってきますが、この飛行訓練の前には、さらに想像を絶する緊急脱出訓練というものを受けなければならないそうです。緊急脱出訓練は、以下のような想定で行われます。

 夜間にT-38機が飛行中、緊急事態が発生。ふたりの宇宙飛行士はパラシュートで脱出するが、海へ不時着。そこへ救助のヘリコプターがやってきてふたりを救助。救助された宇宙飛行士はヘリコプターに乗り込み、シートに座ってシートベルトを締める。ところが、天候悪化でヘリコプターが海に墜落。ヘリコプターは逆さまになって水中に沈んでしまう。(『何とかなるさ! ママは宇宙へ行ってきます』より)

 はっきり言って「ここまでやるのか!」という感じですが、これができなければ宇宙飛行士にはなれません。実際に山崎さんも、(夜間を想定しているので)目隠しをしてヘリコプターに乗り、逆さまに水中に沈められた状態から脱出する訓練を行ったそうです。訓練とはいえ、一歩間違えれば命に関わる問題。しかしこんな極限の状況でも、何度目かには「おもしろい」と思える余裕が出てきたと山崎さんは言います。宇宙飛行士になるには、死をも恐れない勇気が必要なのかもしれません。



『何とかなるさ!』
 著者:山崎 直子
 出版社:サンマーク出版
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