イタリア代表のキャプテンを務めるDFファビオ・カンナヴァーロが、ドバイでキャリアを続けることとなった。ユヴェントスとの契約が満了した37歳になる同選手は、アル・アハリと2年間の契約を結んだのだ。アル・アハリが発表している。同クラブの新会長、アル・ナボダ氏が強く望んだ移籍のようだ。

カンナヴァーロの代理人を務めるアンドレア・ダミーコ氏は、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューに対し、「カンナヴァーロもクラブ側も、非常にプロフェッショナルだった。彼にとっては最大限の経験となるだろう。彼は人生の選択をしたんだよ」とコメントしている。

また、同代理人はUEA最大の名門であるアル・アハリが、「強いチームをつくることを望んでいる。彼らは重要な指揮官も望んでおり、ハリー・レドナップ(現トッテナム監督)のことが話されているよ。カンアヴァーロは選手というだけでなく、ドバイのスポーツ大使にもなり、プロとしても人としても最高の経験を積みながらそのキャリアを称えられることだろう」と続けている。

ダミーコ代理人は「2年間という期間も、その内容も、とても重要な契約だ」と述べるにとどまり、詳細については明かさなかった。また、「ファビオは現在と未来を見ている。アメリカやイタリアからもほかのオファーがあったが、彼はこのプロジェクトのクオリティーを理解し、この人生経験を積みたいと望んだんだ」と続け、カンナヴァーロがユヴェントスに対して一切の不満を抱いていないと強調している。

一方、カンナヴァーロはアル・アハリの公式サイト上で、「今後のシーズンに向けて、アル・アハリと契約できたことをうれしく思っている。僕はすでにドバイで生活することを考えていたんだ。僕はドバイが好きで、これは夢の実現なんだよ」とコメント。アル・ナボダ会長は「この合意は我々にとって最も重要なものの一つだ。彼は経験と才能、カリスマ性を持った選手であり、2006年のワールドカップでイタリア代表を優勝に導き、南アフリカ大会でもキャプテンを務める人物なんだ」と喜びを語っている。