イングランド代表のファビオ・カペッロ監督がインテルの指揮官に就任する可能性は遠ざかったと見られている。イギリスのメディアは、南アフリカ・ワールドカップに向けて出発するまでに、FA(イングランドサッカー協会)と同監督が新たな契約を結ぶだろうと報じている。これを受け、インテルは再びリヴァプールのラファエル・ベニテス監督を招へいすべく、動きを見せているようだ。

2週間前にインテルのベニテス監督に対する興味を最初に報じた英紙『サン』が、インテルがベニテス監督の獲得に大きく近づいており、同監督の返答を待っているところだと伝えている。匿名の情報提供者は『サン』に対し、「周囲からカペッロ監督の招へいを望んでいると伝えられ、インテルは大いに満足している。誰もベニテス監督がやっていたことに興味を持たなかったからだ」と語った。

インテルのマッシモ・モラッティ会長は先週、ベニテス監督について、「私は常に彼のことをとても良く思ってきた。だが、現時点では彼は(リヴァプールと)つながっている」と話している。報道によれば、インテルはベニテス監督に現在の倍額となる年俸450万ポンドのサラリーを準備しているという。ただ、責任があまりに大きすぎることから、ベニテス監督がネガティブな返答を寄越すことを恐れているそうだ。

「ジョゼ・モウリーニョ監督は31日のレアル・マドリー監督就任会見で、インテルの新監督に3つのタイトルを争う可能性をプレゼントしたと語った。だが、どうやったらベニテス監督は、モウリーニョ監督がやったこと以上のことをやれると考えられるだろうか?」