自分をもっと有効に活用したいと考える人たちや、才能があるのに臆病な人たちにガイドブックがあれば、どれだけ心強いものだろう。

 書籍『大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。』の著者ポール・アーデンは、広告という競争の激しい業界で何十年間もトップにいた男だ。彼の言葉には、さまざまな物事の本質を突く力がある。
 
 日々の生活のなかでわき起こるちょっとした疑問に、アーデンは独創的で理屈の通った応えを提示する。その多くは当たり前のように感じるかもしれないが、どんな疑問であれ、いったん答えを知れば簡単に思えてしまうものばかり。たとえば下記のよう。

 −−広告業界は、ずば抜けた才能を求めているわけではない。平凡であることがその何倍も強く求められる。実をいうと、わたしはそれでいいと思っている。ものわかりのいいクライアントばかりで、広告代理店がなんでも自由に作ることができる世界を想像してみよう。退屈なクライアントの意見に左右されることなく、誰もが自分の思い描いた通りに表現できる世界を。さて、わたしたちはどうするだろう? そんな世界が実際に訪れたら、こう言って反発するだろう。

 「こんなの退屈だ。つまらなくてやっていられない。ダサくて安っぽいものを作ってやろう」

 これが、クリエイティブな人の性格というものだ。みんな、反発する対象を必要としている。それが彼らの生活に刺激を与えるのだ。その結果、クリエイティブな人たちがクライアントの生活を刺激することになる。−−


 いかがだろうか? アーデンの言葉は広告会社の人だけでなく新卒者でも、自営業者でも、管理職でも、さらに成功を望むすべての人にとって、かけがえのないものになるはず。まだポケット・バイブルが見つかっていない人は、アーデンの言葉に触れてみるといいかもしれない。



『大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。』
 著者:ポール アーデン
 出版社:ファイドン
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